【2024年最新】インスタのアルゴリズム解説|重要指標・事例・分析方法を紹介
Date : 2024/06/20
本記事では、Instagramの機能別・投稿場所別の最新アルゴリズムと、アルゴリズムを踏まえた具体的なコンテンツ作り、アカウント作りのコツを解説しています。
フィードやリールの優良事例も紹介しているため、「フィードやストーリーズでの表示順を上げたい」「発見タブでのさらなるリーチ拡大を狙いたい」という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること
- Instagramのアルゴリズムとは?
- フィード、ストーリーズ、リール、発見タブそれぞれで重要なシグナル
- アルゴリズムに適したアカウント運用に求められること
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Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムとは?
Instagramのアルゴリズムとは、ユーザー個々のいいねや保存、コメント、シェアといったアクティビティデータをもとに、興味・関心をそれぞれ数値化し、フィードやリールタブ、発見タブなどにおける投稿の表示順を決める仕組みを指します。
具体的には「一度ある投稿を見たら似たジャンルの投稿がレコメンドされるようになった」「頻繁にチェックしているアカウントのストーリーズが上位表示される」といった状態を作り出しているものです。
Instagramの基本理念は「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」。
ユーザーごとに表示を“最適化”する、「ユーザーベース」のアルゴリズムを採用することで、その理念を体現しようとしています。
企業としては、このアルゴリズムを把握し、それに沿った投稿をすることで、ユーザーにより広く情報を行き渡らせることができるでしょう。
Instagramのシグナルとは?
フィードやリールタブ、発見タブなど、それぞれの場所において投稿の表示順を決定づける指標が、Instagramの「シグナル」です。アルゴリズムを構成する要素とも言えるでしょう。
Instagramには、いいねや保存といったアクティビティデータに加え、コンテンツを閲覧した時間の長さやプロフィールへの移動有無など、さらに細かな行動データを緻密に組み合わせた、数千ものシグナルが存在します。
【2024年最新】4月30日発表のアルゴリズムについて
Instagramは2024年4月30日、リールのレコメンドに関する最新アルゴリズムを発表しました。主な内容は以下の2点。
- フォロワーが少なくても、発見タブやおすすめ欄などに表示されるチャンスが与えられる
- オリジナル投稿の重要度を高める
今までリールは、第一段階としてフォロワーから多くのエンゲージメントを得ることが、フォロワー外へリーチが拡大する条件でした。つまり、フォロワー数が多ければ多いほど外部に露出しやすいアルゴリズムになっていたのです。
しかし、今後はすべてのクリエイターにチャンスを与えるべく、新たにおすすめ表示のランク付け方法を変更。フォロワー規模に関係なく、コンテンツに興味がありそうな一部のフォロワー外ユーザーに直接表示され、そこで評価が高いと更に多くのフォロワー外ユーザーに表示されていくという仕組みに変わります。
アカウントをフォローしているか否かにかかわらず、ユーザーが楽しめるコンテンツが優先表示されるという、TikTokの「コンテンツベース」のアルゴリズムに近づいていくと考えられるでしょう。
また、クリエイター保護の観点から、他のユーザーの投稿をリポストするのみでオリジナルコンテンツを持たない、いわゆる「aggregator(アグリゲーター)」アカウントは、今後レコメンドされにくくなります。
発見タブやおすすめ欄にはオリジナルのみしか表示されず(アグリゲーターの投稿は削除)、リポストされた再投稿コンテンツにはオリジナルの投稿へのリンクがラベルとして追加されるように。
自社商品・サービスのUGCをリポストする形で運営している企業アカウントは今後、定期的にオリジナルコンテンツを投稿するなど、運営方法の変更が必須になりそうです。
Instagramアルゴリズムの潮流
リールは2020年8月に登場後、1投稿あたりの平均リーチ数が急伸長している傾向にあります。
以下の図はテテマーチのInstagram分析ツール『SINIS for Instagram(サイニス フォー インスタグラム)』のアカウントデータをもとにフィード、ストーリーズ、リールの1投稿あたりのリーチ数の推移を示したものです。
以前からフィード、ストーリーズが微減しているのに対して、リールは大きくリーチ数を伸ばしていることが分かります。
今回のアルゴリズムアップデートで、リールはフォロワー外へリーチする有効な手段として、より強くなったと考えられるでしょう。
以降からはリールの他に、フィードやストーリーズも含めた各機能のアルゴリズムについて解説します。
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フィードのInstagramアルゴリズム
フィードは、Instagramの画面左下のホームアイコンをタップするとアクセスできる、タイムライン的な投稿場所のこと。
Instagramを立ち上げると真っ先に表示される画面でもあり、最もスタンダードな投稿場所だと言えるでしょう。「Instagramに投稿する」と言うと、大抵はフィード投稿のことを指します。
ここでは、フォローしているアカウントが直近で投稿したコンテンツはもちろん、ユーザーの好みと合致していると思われるアカウントのおすすめコンテンツや広告も表示されます。
フィードで重要なシグナル
フィードでは、主に以下4つのシグナルで、投稿の表示順を決めています。
- <優先度1位>ユーザーのアクティビティ
ユーザーから、いいねや保存、コメント、シェアなどのアクションがあったコンテンツは「興味がある」と判断され、今後の投稿表示に影響します。
- <優先度2位>投稿に関する情報
そのコンテンツ自体の人気度合いと一般的な情報も表示順に影響してきます。
人気度合いは、そのコンテンツにいいねをした人数、また、いいねやコメント、シェア、保存などのアクションの素早さによって判断されます。コンテンツになるべく早くアクションしてもらうため、通知設定を推奨したり、投稿後にストーリーズでアピールしたりといった工夫が効果的でしょう。
一方で「一般的な情報」とは、投稿日時やコンテンツに付けられた位置情報(ある場合)などです。
- <優先度3位>投稿者に関する情報
そのコンテンツの投稿者の全てのコンテンツを対象に、直近数週間において得たアクション回数(エンゲージメント数)なども表示順に影響します。
これは、投稿者に対してユーザーがどれくらい興味を抱く可能性があるかを把握するためにチェックされるものです。
- <優先度4位>ユーザーと特定の利用者とのやり取りの履歴
お互いの投稿にコメントしていたり、DMを送り合っていたりと、やり取りの履歴がある場合は、その投稿者のコンテンツに総じて「興味がある」と判断され、今後の投稿表示に影響します。
主に重要なシグナルは以上ですが、フィードではユーザーのアクション自体にも重み付けがなされています。Instagramが特に重視すると発表しているのは、以下の5つ。
- 投稿を数秒見る
- コメントする
- いいねをする
- シェアする
- 投稿者のプロフィール写真をタップする
結論、コンテンツに対するこれらの積極的なアクションを獲得することで、すなわちそのユーザー(フォロワー)のタイムラインに表示されやすくなるということです。
フィード投稿の優良事例|ニトリ公式
「お、ねだん以上。」をキャッチコピーとする、家具及びインテリア商品小売業の大手ニトリ株式会社が運営するアカウント。全世界で1000店近くのニトリグループ店舗を展開しています。
- アカウント:@nitori_official
- アカウント名:ニトリ公式|インテリア・家具
新商品や人気商品を、時期に合わせたテーマで紹介。洗練された“理想の暮らし”の提案と、商品を使った“暮らしのアイデア”の提案の両側面からアプローチしています。
フィードの1枚目は「どんな悩みを解決する商品なのか(コンテンツからどんな情報が得られるのか)」が一目でわかるようなクリエイティブが多く、また、投稿1回の情報量も多いため、タップされやすく・閲覧時間が長くなりやすくなっています。これはフィードにおいて重要視される「投稿を数秒見る」アクションを引き起こすための工夫であると言えるでしょう。
また、商品を購入したユーザーと積極的にタイアップ投稿をおこなうことで、ユーザー目線の親しみやすいコンテンツを実現。タイアップ投稿であっても「ナチュラルカラー×モノトーンテキスト」のトーン&マナー(トンマナ)が統一されているため見やすく、ユーザーが投稿を巡回する際のストレスも軽減されています。
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ストーリーズのInstagramアルゴリズム
ストーリーズは、スライドショーのような形式で、画像や動画を24時間限定で投稿できる機能のこと。
“日常の瞬間を切り取る”をテーマに、フィードよりもカジュアルにコンテンツを投稿できる点が魅力です。投稿先を限定できる「親しい友達リスト」機能もあるため、ユーザーからは、よりプライベート性の高いコンテンツを楽しむ場として認識されています。
そんなストーリーズでは、フォローしているアカウントが24時間以内に投稿したコンテンツ(Instagramのコミュニティガイドラインに違反したコンテンツは除外)と、広告が表示されます。
ストーリーズで重要なシグナル
ストーリーズでは、主に以下3つのシグナルで、投稿の表示順を決めています。
- <優先度1位>過去の閲覧履歴
ユーザーがそのアカウントが投稿するストーリーズをどのくらい頻繁に閲覧しているかが重要視されます。
頻繁に閲覧している場合は「そのユーザーにとって見逃せないアカウント(ストーリーズ)」だと判断され、以降のストーリーズも、表示場所のより左側に優先表示されるように。
- <優先度2位>過去のエンゲージメント履歴
ユーザーがそのアカウントのストーリーズにどのぐらい頻繁にいいね、DMの送信などのアクションを起こしているかが重要視されます。
- <優先度3位>関係の近さ
そのアカウントのフォロワーにユーザーと同じフォロワーがいるかどうかなど、両者の親密度合いをチェックし、投稿者とフォロワーが友達や家族である可能性などを検討します。
Instagramは以上のシグナルから、ストーリーズを閲覧する可能性、アンケートや質問に返信する可能性、次のストーリーズに進む可能性を予測し、表示順位を決定するのです。
親密度が重要になるという点で、ストーリーズはフィードのアルゴリズムと似ていると言えるでしょう。
ストーリーズの優良事例|WEGO
1994年に大阪のアメリカ村で生まれた古着店から始まったアパレル会社、株式会社ウィゴーが運営するアカウント。10代〜20代の若い世代をターゲットに、カジュアルなアイテムをリーズナブルな価格で展開しています。
- アカウント:@wego_official
- アカウント名:WEGO ウィゴー
フィードには商品の紹介やコーディネート紹介、アイテムの着こなし方に関するコンテンツがメインで投稿されている一方、ストーリーズには、イベントの告知やコラボアイテムの告知がこまめに投稿されています。また、告知だけでなく、質問スタンプやアンケートスタンプなど、ストーリーズならではの機能も活用。「コーディネートのお悩み相談」といった形で、フォロワーとの交流をはかるとともにニーズの吸い上げもおこなっています。
ECへのリンクやイベントサイトへのリンクなど、ストーリーズへのリンク付けが徹底されている点も特徴的です。ストーリーズは商品アイテムごとに細かく分類しハイライトに格納することで、Instagramからでも商品ページにアクセスしやすい状態を作り出しています。
リールのInstagramアルゴリズム
リールは、最長90秒のショート動画を作成し、投稿できる機能のこと。
エンターテインメント性が重視されており、スタンプやテキスト、音楽、エフェクトなど、クリエイティブツール・編集機能が充実しています。
投稿は、Instagramの画面右下の「リールタブ」から閲覧可能です。新たな「好き」「お気に入り」に出会いやすくすることを意図した機能であるため、ここでは、主にフォロワー外の投稿が表示されます。
リールで重要なシグナル
2024年4月30日発表のアルゴリズム変更で明らかになりましたが、今後リールは、初めに「フォロワーから良い評価を得る」というプロセスを経ることなく、即フォロワー外にコンテンツが表示されるようになったため、フォロワー規模ではなく純粋にコンテンツの質で勝敗が決まるようになりました。
そんなリールですが、まずそのユーザーに気に入ってもらえそうなリールをかき集め、その後、主に以下4つのシグナルで投稿の表示順を決めています。
- <優先度1位>ユーザーのアクティビティ
ユーザーから最近、いいねや保存、コメント、再シェアなどのアクション、反応があったコンテンツは「ユーザーと関連性が高い」と判断され、今後の投稿表示に影響します。
- <優先度2位>投稿者とのやり取りの履歴
リールは、表示されるコンテンツのほとんどがフォロー外のものですが、もし投稿者と過去にやり取りがあった場合は、その点もユーザーの興味度合いをはかる指標に。今後の投稿表示に影響します。
- <優先度3位>リール動画に関する情報
動画で使用した音楽や映像、そのコンテンツ自体の人気度合いも表示順に影響してきます。
- <優先度4位>投稿者に関する情報
フォロワー数やエンゲージメント数といった、アカウント自体の人気度のシグナルも考慮されます。
主に重要なシグナルは以上です。
しかし前述した通り、リールが今後最も重要視するのはコンテンツの質。Instagram公式によると、特に重要視する項目は「リール動画を再シェアする可能性、最後まで見る可能性、いいねをする可能性、音源ページに移動する可能性(自分もリール動画を作ってみたい気持ちになったかどうかの尺度)」だと述べており、ユーザーのクリエイティビティを刺激し、コミュニティ参加をうながしたいという狙いがうかがえます。
よって、安全なコミュニティ育成を妨げるコンテンツなどは「おすすめに関するガイドライン」に沿って露出が抑えられます。さらにリールの場合、質の担保という点で、以下のような動画の露出が抑えられることも。リール用に作られた、“オリジナルコンテンツ”であることがより重要視されるようです。
- 解像度が低い動画
- TikTokなど、他のプラットフォームの透かし入りの動画
- 音声がミュートされている動画
- 枠線を含む動画
- 文字がメインの動画
- 政治的な問題を中心に扱っている動画
- すでにInstagramに投稿されている動画(再投稿されたコンテンツ)
リールの優良事例|ロクシタン(L’OCCITANE)
1976年創業の化粧品メーカー。南プロヴァンス地方におけるライフスタイルを取り入れた自然派(オーガニック)のコスメティックブランドです。
- アカウント:@loccitane_jp
- アカウント名:ロクシタン | L’OCCITANE en Provence
リールには、新商品や人気商品の紹介、ハウツー系コンテンツだけでなく、思わず画面をじっと眺めてしまう“アハ体験”(※)動画や、画面をタップすることでセレクトできるルーレット動画など、ユニークな動画を投稿。回答をコメントするよう呼びかけることで、エンゲージメント獲得も狙っています。
コメント閲覧も含め、ユーザーが自然と長時間滞在してしまう、かつゲーム感覚で商品を知ることができる成功コンテンツだと言えるでしょう。
※・・・何かのきっかけで、これまで理解できなかったことが突然理解できたりひらめきを誘導する体験
発見タブのInstagramアルゴリズム
発見タブは、ユーザーごとにパーソナライズされた投稿が一覧でレコメンド表示される機能のこと。ここでは、フィードやリール、広告が表示されます。
投稿は、Instagramの画面左下の「発見タブ」から閲覧可能です。リールと同じく、新たな「好き」「お気に入り」に出会いやすくすることを意図した機能であるため、主にフォロワー外の投稿が表示されます。
発見タブで重要なシグナル
発見タブでは、主に以下4つのシグナルで、投稿の表示順を決めています。
- <優先度1位>投稿に関する情報
そのコンテンツ自体の人気度合いが最も表示順に影響してきます。
人気度合いは、そのコンテンツにいいねやコメント、保存、シェアをした人数、またそれらのアクションの素早さによって判断されます。コンテンツになるべく早くアクションしてもらうため、通知設定を推奨したり、投稿後にストーリーズでアピールしたりといった工夫が効果的でしょう。
このシグナルはフィードのものと共通していますが、発見タブではその重要度が増します。
- <優先度2位>発見タブでのアクティビティ
ユーザーがこれまでにいいねや保存、コメント、シェアなどのアクションがあったコンテンツや、過去に発見タブで積極的な反応を示したコンテンツは「興味がある」と判断され、今後のコンテンツ表示に影響します。
特定タイプの投稿に集中して反応を示した場合には、その投稿に似たコンテンツが多く表示されるように。
- <優先度3位>投稿者とのやり取りの履歴
発見タブは、表示されるコンテンツのほとんどがフォロー外のものですが、もし投稿者と過去にやり取りがあった場合は、その点もユーザーの興味度合いをはかる指標に。今後の投稿表示に影響します。
- <優先度4位>投稿者に関する情報
そのコンテンツの投稿者の全てのコンテンツを対象に、直近数週間において得たアクション回数(エンゲージメント数)なども表示順に影響します。
アルゴリズムからおすすめされないコンテンツ
ここからは反対に、InstagramのアルゴリズムからおすすめされなくなってしまうNGコンテンツを紹介します。
リポストされた再投稿コンテンツ
「【2024年最新】4月30日発表のアルゴリズムについて」で記述した通り、2024年4月30日発表のアルゴリズム変更により、今後は「他人の投稿をリポストした再投稿コンテンツ」がレコメンド表示されにくくなります。
発表によると、表示されなくなる具体的な基準は、具体的には過去30日間で10回以上他人のコンテンツをリポスト投稿した場合です。
Instagramのガイドラインに違反しているコンテンツ
ヘイトスピーチ、暴力、攻撃を促す、Instagramが規定しているガイドラインに違反しているコンテンツは、レコメンド表示されません。ガイドライン違反のコンテンツを繰り返し投稿している場合、そのアカウント自体が一定期間レコメンド表示の対象外となる可能性もあります。
フォロワー数を増やすために重要なInstagramのアルゴリズム
Instagramでは、以下の流れでフォロワーが増えていきます。
- 既存フォロワー内でのリーチ数が増える
※リールの場合は初期からフォロワー外リーチができる可能性もあります。 - フォロワーからのエンゲージメント数が高まる
- 投稿が発見タブやおすすめ欄などで表示されやすくなりリーチ数が増える
- プロフィールアクセス数が増える
- フォロワーが増える
これをそれぞれのステップで追うべき企業側の指標としてまとめると、以下の5つになります。
- フォロワー内リーチ数・リーチ率
- フォロワー内エンゲージメント率
- フォロワー外リーチ数・リーチ率
- プロフィールアクセス数・プロフィールアクセス率
- フォロワー転換率
前述した通り、Instagramは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」という理念のもと、「ユーザーベース」のアルゴリズムを採用しています。
そのため、まずは今いるフォロワーから良い評価を得ることが第一。それをクリアすると、投稿ないしアカウントに「価値がある」とみなされ、フォロワー外へのリーチが可能になります。
つまり、フォロワー獲得には上記1〜5のうち「フォロワー外リーチ数・リーチ率」を高めていく必要がありますが、そのためにはまずフォロワーファーストな投稿(フォロワーが見やすい時間帯・フォロワーが好む内容・メンションやタグ付け、リポストをしてもらう・・・)を徹底し、投稿の「フォロワー内リーチ数・リーチ率」「フォロワー内エンゲージメント率」を確保することが必須、ということです。
この点、Instagramではフィードや発見タブ、リールタブ、それぞれで異なるアルゴリズムが設定されています。より“フォロワーファーストな投稿”をするには、これらのアルゴリズムの違いをしっかりと理解し、味方につけることも求められるのです。
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Instagramのアルゴリズムに適したアカウント運用には分析が不可欠
「フォロワー数を増やすために重要なInstagramのアルゴリズム」で前述した通り、Instagramでは、以下の流れでフォロワーが増えていきます。
まずはフォロワーから高いエンゲージメントを得ることが、さらなるフォロワー獲得の条件となるのです。(ただし2024年4月30日発表のアルゴリズム変更により、リールではこのプロセスを経ることがなくなります)
- ホームにおける投稿のインプレッション数が増える
- フォロワーからのエンゲージメント数が高まる
- 投稿が発見タブやおすすめ欄などで表示されやすくなりリーチ数が増える
- プロフィールアクセス数が増える
- フォロワーが増える
そのためにはフォロワーファーストな投稿(フォロワーが見やすい時間帯・フォロワーが好む内容・メンションやタグ付け、リポストをしてもらう・・・)を徹底し、インプレッションやエンゲージメントを確保することが必須となります。
さらに、エンゲージメント確保のためには、フォロワーから得たエンゲージメントの意味合いをきちんと分析し改善していく必要もあるでしょう。
例えば、以下の方法。
例)「エンゲージメント」を細かい指標に分解する
ある投稿を見たときにエンゲージメントが少なかったとします。
しかし、エンゲージメントだけ見ていても、何が起こっているのかわからず、どう改善して良いのかわかりません。
それでは、エンゲージメントを細かい指標に分解して見るとどうでしょうか。
エンゲージメントは「いいね」「保存」「コメント」に分解することができ、それぞれの指標にはこのような特徴があります。
- 「いいね」
投稿に対して「好き」「面白い」「素敵」「分かる」といった反応をしたユーザーの数を表す指標。ライトな感情表現で使われることが多い。
- 「保存」
投稿に対して「役に立つ」「ためになる」「後で見返したい」という反応をしたユーザーの数を表す指標。欲しい商品や後で見たい情報の際に使われることが多い。
- 「コメント」
投稿に対して「感想」「共感」「ツッコミ」「反論」などが残された数を表す指標。共感や意見交換など相互コミュニケーションで使われることが多い。
今回は「保存」に焦点を当ててみます。
すると、「いいね」数が1000ほどなのに対して「保存」数は5600ほどあり、4000以上乖離していることがわかります。
つまり、この投稿のエンゲージメントには「商品・サービス、情報が気になる」「後で改めて確認・検討したい」という気持ちが込められていることがわかります。
反対に、保存数が平均より少ない場合は、コンテンツの内容をより商品やサービスが欲しいと思ってもらえるような内容に改善していく必要があります。
このように、エンゲージメントという大きな指標から「保存」まで絞ったことで、見るべきものが明確になり分析がしやすくなりました。分解して考えることで、この指標を伸ばすためにはどうすればいいかといった、具体的なアクションが考えやすくなります。
例のような分析方法以外にも、以下のように様々な分析方法があります。
- 競合アカウントと比較する
- 突出値と変曲値を見つける
- 投稿の種類をグルーピングする
- 数値の規則性を見つける
こうした分析を重ね、どの投稿がアルゴリズムから評価されたのかをきちんと把握し、各指標の改善をしていくことが大切です。
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Instagram運用を内製化する場合は分析ツールの利用がおすすめ
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まとめ
本記事では、Instagramのフィード・ストーリーズ・リール・発見タブそれぞれのアルゴリズム、運用する上で押さえておくべきシグナルをお伝えしました。
近年、X(旧Twitter)の度重なる機能更新やTikTokの利用率増加など、Instagram以外のSNSも非常に激しい変化を遂げています。
こうした状況下において、今後もInstagramのアルゴリズムは変わっていくことが予想されるため、常に最新の情報にアンテナを張っておく必要がありそうです。アルゴリズムを味方につけ、効率的にInstagramアカウントを成長させていきましょう。
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