インスタリールとは?作り方・再生数を伸ばす6つのコツ・事例を解説!

インスタリールとは?作り方・再生数を伸ばす6つのコツ・事例を解説!

Date : 2024/01/15

本記事では、Instagramリール(インスタリール)についての概要や活用するメリット、実際に作成するうえでのコツについて、事例と併せて解説します。

「リールをやった方がいいかどうかの判断のヒントにしたい」「再生回数を伸ばすにはどうしたらいいのかわからない」等のお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • Instagram リールの特徴・役割
  • リールを活用することで得られる効果
  • Instagram リールのアルゴリズム
  • 再生回数を伸ばすリール作成のコツ

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ショート動画を活用したInstagram運用戦略

ショート動画市場が盛り上がる中で必要なInstagramの運用戦略・コンテンツ設計術をお伝えします。


Instagramリール(インスタリール)とは?

リール(Reels)とは、最長20分(※)の動画をアップできる、Instagramのショート動画フォーマットの一つです。アプリ内カメラで撮影した複数のクリップ(短い動画)や、端末から取り込んだ映像をつなぎ、テキスト・オーディオ(楽曲/オリジナル音源)・ARエフェクトなどで編集できます。

投稿したリールはフォロワーのフィードのほか、リールタブや発見タブなどでも視聴されるため、新規フォロワー獲得につなげることができます。

※ 2025年10月時点

Instagramリールの機能(撮影・編集)

Instagramリールの機能一覧

音源
エフェクト
レイアウト
グリーンバック
タッチアップ
デュアル
ジェスチャーコントロール
速度調整・タイマー・位置合わせ
テキスト追加
Instagramリール機能のジェスチャーコントロールを設定した様子。
「録画を開始・停止するには、手を上げてください」と画面に表示されている
ジェスチャーコントロールを設定すると、ジェスチャーが指示される
Instagramリール機能のジェスチャーコントロールを設定した様子。
手のひらのイラストが画面に表示されている
この画面になったら、ジェスチャーで撮影可能に
リールの機能説明
音源Instagramのライブラリから楽曲を選ぶほか、オリジナル音源も追加できます。
エフェクト撮影前にカメラエフェクトを検索・適用できます。
レイアウト分割表示などレイアウトを選び、複数枠で撮影・配置できます。
グリーンバック背景を差し替えて合成できます。
タッチアップ肌などの見え方を自動補正します。
デュアル前面・背面カメラを同時に使って記録できます。
ジェスチャーコントロール手の合図で録画の開始・停止を設定できます。(例:手を上げると録画開始・停止)
速度調整・タイマー・位置合わせ・速度調整:クリップの再生速度を変更できます。
・タイマー:カウントダウン後に自動で録画開始にできます。
・位置合わせ:前クリップの最終フレームを重ねて、次の撮影位置を合わせられます。
テキスト追加テキストを挿入し、表示タイミングやスタイル、読み上げも設定できます。

Instagramリールの特徴・ストーリーズとの違い

リールと同じInstagramの短尺動画フォーマットの一つである、「ストーリーズ」との違いについては以下の通りです。

項目リールストーリーズ
役割“発見される”ショート動画24時間で消える日常共有
到達先リールタブ・発見タブ・フィード。フォロー外にも届きうる主に既存フォロワー(公開設定や「親しい友達」により制限)
動画の長さ(上限)最大20分(2025年10月時点)最大60秒(2025年10月時点)
公開範囲アカウントの公開/非公開設定に準拠。公開なら誰でも視聴可/非公開なら承認フォロワーのみ。「親しい友達」向けリールも可公開設定+「親しい友達」や「特定ユーザーに非表示」で柔軟に制御可
足跡機能視聴者名の一覧表示は不可(再生数・到達などのインサイトや、いいね/コメントは確認可)視聴者リストを作成者が確認可(投稿中にスワイプアップ)
公開期間・蓄積プロフィールのリールタブに残り、後からも視聴されやすい24時間で消滅(必要に応じてハイライトで常設可)
反応様式公開コメントなどオープンな反応が中心(コメントOFFも可)返信=DMが基本(返信可否は設定で制御可)

ストーリーズとの大きな違いは、フィードやリールタブ、発見タブで表示されるという公開範囲の広さ。自身のフォロワー以外のユーザーにも広くリールが拡散されるため、より広く多くのユーザーに向けてコンテンツを届けることができるのがリールの特徴です。

リールは「新しい人に見つけてもらう」「ストックしていく」ことに向いており、ストーリー仕立ての商品紹介・ビフォーアフター・比較・ノウハウなど、ある程度“深さ”や伝えたい情報量がある時に使うと効果的です。

一方ストーリーズは、基本的にフォロワーに向けた“今この瞬間”の共有に強く、短期的なお知らせ・入荷情報・イベントの直前告知・ちょっとした裏側など、関係を温めておきたい時に使います。誰が見たかを把握できるので、1対1に近いリアクションを取りたい時や、特定のユーザーにだけ届けたい時はこちらが適しています。

いま、ショート動画がSNSマーケティングに求められるワケ

より情報をわかりやすく、そして手早く得るために、幅広いジャンルで動画による情報取得が主流になりつつあります。そのなかでも特に、今若年層を中心に「ショート動画」と呼ばれる数十秒程度のフォーマットがユーザーから広く受け入れられています。

こちらは、Z世代に向けて行ったショート動画の視聴頻度に関するアンケート結果(※)です。

※ 実施企業:サムライト株式会社/調査方法:インターネット調査/調査期間:2021年8月〜9月/調査対象:Z世代(15〜24歳の男性2112名、女性2163名)

YouTubeショートやInstagramリールで35%以上、TikTokにおいては約65%のZ世代が、週に5日以上ショート動画を閲覧すると回答しており、その背景としては、「タイパ」の良さを求める傾向にあることが考えられます。「タイパ」とはタイムパフォーマンスの略称で、費用対効果を意味する「コスパ(コストパフォーマンス)」からの着想による新語です。

SNS利用者の急増により情報流通量は際限なく増え続けています。日々絶えず流通する新しい情報やコンテンツに対して時間は有限であり、自分にとって魅力的な情報を効率的に消費していこうという傾向があるのです。

ショート動画はわずかな時間でコンテンツを受動的に得ることが可能であり、AIによるレコメンド機能によってユーザー自身にマッチしたコンテンツが多いため、ストレスが少なく長時間視聴することができます。

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TikTok・YouTubeショートなど他のショート動画とInstagramリールの違い

上記の通り、ショート動画は新規ユーザーとの初期接点を創出するうえで欠かせないコンテンツのひとつとなっています。とはいえ、「どのプラットフォームでショート動画を活用していけばいいの?」「各プラットフォームの違いを理解していない」という方もいるのではないでしょうか?各プラットフォームの特徴について理解し、運用のヒントにしていただければ幸いです。

ショート動画機能のサービス開始時期比較:TikTokは2019年〜、YouTubeショートは2021年〜、Instagramリールは2020年〜。

各SNS媒体のショート動画の特徴について下記にまとめましたので、参考にしてみてください。

TikTokYouTubeInstagram
ショート動画の長さ最大3分(TikTok上で撮影する場合最大60秒)
※2025年10月時点
最大3分
※2025年10月時点
最大20分
※2025年10月時点
BGM提供あり提供あり提供あり
国内月間アクティブユーザー数3,300万人以上 ※WWDJAPANより7,370 万人以上 ※ Think with Googleより(2024年5月時点)6,600万人以上(2023年12月時点)※ 「InstagramマーケティングJP」公式Xより
形式動画動画写真・動画・ストーリー

プラットフォームごとに利用者層、配信面で違いが見られます。より効果的にエンゲージメントを増加させるため、コンテンツ企画・制作だけでなく、KPIに合わせた発信方法を選択することが重要です。

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参考:TikTok・Instagramのプラットフォーム全体傾向

参考として、各プラットフォームの月間アクティブユーザーや年代構成比など、プラットフォーム全体の特徴についてご紹介します。ショート動画の傾向と合わせて参考にご覧ください。

TikTokのユーザー数・利用傾向

【TikTok】性年代別・SNS利用率(n=2000)
男性10代:66%
男性20代:48.5%
男性30代:43.5%
男性40代:33%
男性50代:26.5%
女性10代:76%
女性20代:57.5%
女性30代:34%
女性40代:24%
女性50代:26.5%
※ 設問「以下のSNSサービスについて、あなたはどのくらいの頻度で利用(閲覧・投稿)しますか(SA)」(スクリーニング調査)の「TikTok」項目について「利用(閲覧・投稿)はしない」以外の回答をまとめた結果をグラフ化

ショート動画を投稿して楽しむプラットフォームで、独自のアルゴリズムによる“拡散性の高さ”と、配信コンテンツの“エンタメ性の高さ”が特徴。ダンスやコント、ショートドラマ、ショートフィルムなどのコンテンツが人気を集めています。

上のグラフを見ると、ややブレはあるものの、年代が下がるにつれて利用率が高くなっていることがわかります。特に10代女性は76.0%と、飛び抜けて高い数値を叩き出しました。

(出典:テテマーチ|企業が活用すべきSNSの特徴・選び方|2000名調査で解説

Instagramのユーザー数・利用傾向

【Instagram】性年代別・SNS利用率(n=2000)
男性10代:83%
男性20代:80.5%
男性30代:71.5%
男性40代:55.5%
男性50代:57.5%
女性10代:95%
女性20代:93%
女性30代:87%
女性40代:78.5%
女性50代:69.5%
※ 設問「以下のSNSサービスについて、あなたはどのくらいの頻度で利用(閲覧・投稿)しますか(SA)」(スクリーニング調査)の「Instagram」項目について「利用(閲覧・投稿)はしない」以外の回答をまとめた結果をグラフ化

Instagramは画像や動画をメインとしたプラットフォームで、ビジュアル訴求に優れているため、洋服や化粧品、料理など、商品そのものが見映えする商材ジャンルとの相性が抜群です。

上のグラフを見ると、全年代において女性の利用率が男性を上回っています。特に10代・20代女性はそれぞれ95.0%・93.0%と、非常に高い割合に。若年層女性にアプローチしたい場合、Instagramの活用は必須になりそうです。

(出典:テテマーチ|企業が活用すべきSNSの特徴・選び方|2000名調査で解説

Instagramリールにおけるアルゴリズムの重要度

一般的に、ストーリーズは友人の投稿を閲覧するため、タブは新しいコンテンツやクリエイターを見つけるため、そしてリールはエンターテインメントを楽しむために利用されます。そのため、Instagramアプリの各機能には、ユーザーの利用目的に応じた独自のアルゴリズムが採用されています。

リールで目にする投稿のほとんどは、フォローしていないアカウントの投稿です。ランク付けのプロセスは発見タブに非常に似通っており、まず、候補となるソースを取得したのち、シグナルを活用してリール候補を約100件抽出。その後、興味度合いの予測に基づいて並び替えを行っています。

リールをランク付けするために、Instagramではリール動画に関するあなたのアクティビティ(いいね・コメント・シェア・保存)情報や投稿者に関する情報を使用します。

ユーザーの興味度合いは、以下のような複数のアクションが発生する「可能性」の予測に基づいてランク付けされています。

  • シェア(DMで共有)する可能性
  • 長く視聴する可能性(視聴時間・視聴完了率)
  • 「いいね」する可能性
  • 音源ページに移動する可能性

このような予測をするための指標(シグナル)として主要なものを、おおよその重要度の順に上から4つ示します。

1.ユーザーのアクティビティ

最近視聴したリールに対してのアクティビティ(いいねや保存、再シェア、コメントなど)に基づき、そのリールと関連性の高いコンテンツを把握・レコメンドします。

2.投稿者とのやり取りの履歴

リールは、表示されるコンテンツのほとんどがフォロー外のものですが、もし投稿者と過去にやり取りがあった場合は、その点もユーザーの興味度合いを測るおおまかな指標になります。

3. リール動画に関する情報

動画で使われているオーディオトラックや映像、動画の人気度などもシグナルとして活用されます。

4. 投稿者に関する情報

幅広い投稿者から魅力的なコンテンツを見つけ出し、誰もがオーディエンスを見つけるチャンスを得られるように、フォロワー数やエンゲージメントの度合いなど、人気度のシグナルも考慮されます。

Instagramでは、発見タブ、おすすめのアカウント、リールタブなどでInstagramのおすすめに関するガイドラインが適用されています。ガイドライン以外の理由でも、特定のリールの露出を抑えることを試みる場合があります。

その一例が以下です。

  • 安全なコミュニティの育成を阻害するコンテンツ(例:性的に露骨なコンテンツや特定の規制対象商品の使用を奨励するコンテンツ)
  • 医療または金融に関する不適切なコンテンツまたは質の低いコンテンツ(例:健康についての誇張された主張を含むコンテンツ)
  • 質の低い投稿に関連するコンテンツ(例:他ソースからの転載が大半の、オリジナリティのないコンテンツ)
  • 虚偽のコンテンツまたは誤解を招くコンテンツ(例:ワクチンに関する偽情報など)

これらに当てはまるリールは、おすすめとしてピックアップされづらくなる場合があるため注意が必要です。

なお、Instagramは2024年4月にアルゴリズムを大きくアップデート。

リール動画を投稿するとフォロワーの他に、コンテンツに興味がありそうな一部のフォロワー外ユーザーにも表示され、そこで評価が高いと更に多くのフォロワー外ユーザーに表示されていくという仕組みに変わりました。

Instagram公式は「新規オーディエンスに広く知ってもらう機会をすべてのクリエイターへ公平に提供」するとし、あらゆる規模のクリエイターが新しい視聴者に届きやすくなるよう、おすすめの仕組みを見直したと説明しています。

さらに2025年2月には「あらゆる規模のクリエイターの躍進をサポート」する取り組みとして、リールのランキングとおすすめの仕組みを強化することも案内されています。

Helping creators break through

When you post a reel on Instagram, it’s initially shown to a small audience of people we think will enjoy it based on signals about the content. As the audience responds, the best-performing reels are shown to a slightly wider audience, then the best of those are shown to an even wider group, and so on.

実際に、フォロワー数が少ないアカウントの投稿でも良質なリールと評価された場合には、多くのユーザーに“おすすめ”されるようになったという検証結果が出ています。

テテマーチの分析ではリール1本あたりの平均リーチが+57%、ばらつき(標準偏差)が+78%、リーチあたりフォロワー数が+45%と拡大。さらに、オリジナル重視の方針からリポスト中心の“アグリゲーター”はおすすめ露出が制限されるなど、コンテンツの質と独自性がより重視されています。

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再生数を伸ばすInstagramリールの6つのコツ

マーケティングにおいてリールはユーザーとの初期接点をつくる効果的な手段であるといえますが、何も考えずに動画を投稿しても十分な成果は得られません。

そこで今回は、再生回数を伸ばすリール作成のコツについてもご紹介いたします。

  1. 投稿時間は12時・20時を狙う
  2. 動画の長さは「3分以内」に!
  3. 冒頭0.5秒~3秒でユーザーを引き付ける!
  4. 離脱を防ぐ無駄のない編集を!
  5. 動画の最初と最後を自然につなげる!
  6. 再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!

リールの投稿時間は12時・20時を狙う

以下は、テテマーチの「SINIS for Instagram」に登録されたアカウントの、過去1年間データ(投稿した時間帯ごとのリーチ数の中央値)です。

Instagramアカウントで投稿した時間帯ごとのリーチ数のデータ
SINIS登録アカウントの投稿|投稿した時間帯ごとのリーチ数(中央値)が、フィード・ストーリーズ・リール別で表示されている。
リールは12時前後と20時前後に山がある
集計期間:2024年11月5日〜2025年11月4日

これによると、リールは12時前後と20時前後に山があります。

初動のリーチを伸ばすなら、お昼時に投稿したい場合は12時台。夜間に投稿したい場合は20時〜21時台を目安に自社アカウントの投稿が伸びやすいタイミングを試してみてはいかがでしょうか。

リール動画の長さは「3分以内」に!

Instagram公式ヘルプには「3分を超えるリールは、新しいオーディエンスにはおすすめされない」と明記されています。再生回数を伸ばす=より多くの“非フォロワー”に届けたいという目的であれば、基本的に3分以内に収めることが重要ということがわかります。

一方、作成自体は長尺(最大20分 ※ 1)も可能で、既存フォロワー向けの濃い解説・実演・連載型の物語など、深い理解や信頼の醸成を狙う用途では長尺が機能する場面も。新規獲得を優先する投稿は3分以内、既存との関係深化を狙う投稿は長尺、という目的別の使い分けが有効です。※ 2

※ 1 2025年10月現在

※ 2 長尺であっても、ビジネスアカウントの場合は広告配信(ブースト機能)を活用すれば新規オーディエンスへの到達を設計できます。

冒頭0.5秒~3秒でユーザーを引き付ける!

ユーザーは動画をスワイプするだけで簡単にスキップできてしまうため、そのコンテンツが面白くないと判断されれば、すぐに離脱されてしまいます。
そのため、即座に「面白い」「楽しい」「知って得する」などユーザーに対して何かしらのメリットがあるコンテンツなのだとユーザーの興味を引く必要があります。

離脱を防ぐ無駄のない編集を!

テンポの悪い動画は、「なんの動画かわからない」「魅力がいまいち伝わらない」とすぐ飽きられてしまいます。そのため、無駄を省き、テンポの良い編集にする必要があります。

具体的な例としては、

  • カット数を増やすことで動きをつける
  • 早回しすることで連続再生を狙う

などの工夫が挙げられます。これにより、離脱を防ぐだけでなく、一度で理解できなかったユーザーは「もっと詳しい内容を確認したい」と関心を高め、滞在時間を伸ばすことができます。
こちらの「ディスカバー・ズシ」というアカウントでは、逗子在住者が逗子・鎌倉・葉山の湘南エリアの魅力的なスポットを紹介しています。下記の動画では、亀の形をした逗子名物「亀焼き」を紹介しています。

こちらの動画では、「カット数を増やすことで動きをつける」「早回しをすることで連続再生を狙う」といった前述の2点の工夫が効果的に使われています。
「カット数を増やすことで動きをつける」ということに関しては、大きく“亀焼きの中身の魅力を伝える部分”、“亀焼きを実際につくる部分”、“店員さんが亀焼きを手渡しする部分”に分け、動画全体でおよそ13ものカット数に。亀焼きを割って中身を見せたり亀の形をかたどって焼きあがったシーンでは通常速度、作業工程は所々を早回しにすることで視聴者を飽きさせない工夫がされています。

また、「早回しをすることで連続再生を狙う」ということについても、再生速度に緩急をつけ、動画全体を20秒以内におさめることで繰り返し動画を視聴したくなる工夫がされています。

動画の最初と最後を自然につなげる!

リールは次の動画にスワイプしない限り同じ動画がループされる仕組みになっています。
動画の冒頭部分と終了部分を自然につなげることで、ユーザーが何度も見たくなる気持ちのいい動画になり、2周目、3周目の再生を促すことができます。

再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!

Instagramのリールでは、音声をオフにして動画を視聴するユーザーも多くいます。
そのため、ミュートの状態でも見ただけで動画の概要を理解できるようにする工夫が必要です。テロップは、Instagram内の機能を使用しての作成も可能です。

Instagramリールを投稿する際のステップと注意点

ではここから、動画を作成して投稿するまでの一連の流れを詳しく解説していきます。

1.リール動画の作成画面を表示する

リール動画は「+」ボタンから投稿することができます。 「+」ボタンは ① 画面下部のタブバー または ② プロフィール画面右上のトップバーに設置されています。

Instagramプロフィール画面右上に「+」ボタンが表示されている様子

プロフィール画面の「+」ボタンを押すとこのような画面が表示されるので、「リール」を選択します。

プロフィール画面の「+」ボタンを押した後の画面。リール、投稿、ストーリーズ、ストーリーズハイライト、ライブの項目が上から順に並んでいる

2.リールの投稿方法を選択する

「リール」を選択すると、上部に以下のような画面が表示されます。

Instagramの「リール」を選択した後の画面。
画面右にカメラロールの画像、画面左にカメラマークが表示されている

これから撮影する動画をリールにする際には、一番左に位置するカメラアイコンをタップします。

Instagramのリールのテンプレートがたくさん並んでいる画面
Instagramのリールのテンプレートを選択した後の画面

また「テンプレート」では、「メディアを追加」をクリックし、テンプレートに自身の動画や写真を挿入するだけで、時間をかけずにリール動画を作成することができます。

3.動画を撮影をする

リールの投稿方法として「カメラ」を選択し、撮影してみましょう。

画面左側に表示される様々なツールを使用することで、自分好みの動画を作成することができます。

▶︎各ツールの機能についてはこちら

リールの投稿方法として「カメラ」を選択した場合の画面。
画面左側と上側に機能一覧が表示されている

4.撮影した動画を編集する

撮影後、「動画を編集」ボタンを押すと、新たにクリップや音楽を追加したり、テキストやスタンプでの加工が可能となります。

撮影後に「動画を編集」ボタンを押した後の画面。画面下にテキストやスタンプを追加するためのアイコンが並んでいる
実際の動画編集画面。画面下には「テキスト」「スタンプ」「音源」「クリップを追加」「オーバーレイ」「編集」「ボイスオーバー」ボタンが並んでいる

また、トラックをタップすると各要素の長さを調整することができます。ピンチするとズームされるため、0.1秒単位の細かな編集も可能です。

5.キャプションの入力とカバー画像を設定する

最後に、動画の内容がわかるキャプションの入力とサムネイルとなるカバー画像の設定をします。
キャプションは、通常の投稿同様、動画の内容がわかるようにテキストで入力します。ハッシュタグや人物のタグ付け、位置情報を追加することも可能ですので、必要に応じて活用しましょう。

サムネイルとなるカバー画像を選定している様子。画面下には「カメラロールから追加」のボタンもある
投稿前にプロフィールグリッドに並んだ際の様子をチェックできる画面

カバー画像は、プロフィール画面とリールのトップ画面で表示される、表紙のようなものです。
動画内の一瞬をカバー画像として設定することも可能ですが、カメラロールから新たに画像を追加することもできます。プロフィール画面に統一感を出したい方は自身で画像を作成してカバー画像に設定するのも良いですね。
実際にどのようにプロフィール画面に表示されるのかは、プロフィールグリッドで確認することができますので投稿する前に一度確認してみましょう。

6.投稿完了

確認が終わったら、「シェア」ボタンを押し、投稿完了です!

シェア直前の画面。
画面下には、人物をタグ付け、場所を追加、音源名を変更、AIラベルを追加、の項目が並んでいる

企業のInstagramリール投稿事例3選

ここからは先ほど紹介した4つのコツを踏まえて、どのようにInstagramでリールを作成するのが良いのか、3つの企業の具体事例をご紹介します。

<再掲>再生回数を伸ばすInstagramリール作成の6つのコツ

  1. 投稿時間は12時・20時を狙う!
  2. リール動画の長さは「3分以内」に!
  3. 冒頭0.5秒~3秒でユーザーを引き付ける!
  4. 離脱を防ぐ無駄のない編集を!
  5. 動画の最初と最後を自然につなげる!
  6. 再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!

株式会社ファーストリテイリング:ユニクロ 〈ファッション〉

ユニクロは、LifeWearというコンセプトに基づき、世界中のあらゆる人々の日常を快適にする衣類を作っているブランドです。合繊メーカーとの協業で開発した画期的な素材や、高品質な天然素材を使用したベーシックなデザインのブランドとして、世界中でシェアを拡大しています。

Instagram公式アカウントでは、商品の紹介や、スタッフ・インフルエンサーによる着こなしアイデアの紹介などユーザーの悩みに合わせたHowTo動画が多く投稿されています。

こちらは、人気ストリートスナップカメラマンとの共同プロジェクト「UNIQLO DOWN SNAP」のリール動画です。(上記は九州男さんとのタイアップ)
街中で見かけた気になる人に声をかけ、ファッションやライフスタイルを紹介するストリートスナップのなかで、ユニクロの自社商品である「シームレスダウンパーカー」を事前情報なく着用してもらい、その着こなしを撮影するといった商品紹介動画となっています。

【再生数を伸ばすリール作成のコツ】

  • 冒頭0.5秒~3秒でユーザーを引き付ける!
    • 「写真撮ってもいいですか?」と街中で声をかけて撮影するストリートスナップは、InstagramやTikTokなどを中心としたSNSで話題を呼んでいる動画の企画フォーマットであり、「UNIQLO DOWN SNAP」も話題の人気ストリートスナップカメラマン「ハレ/晴」を起用したプロジェクトとなっています。既視感のある人気の企画フォーマットを活用することで冒頭部分でユーザーの興味を引き、受け入れやすくさせ、「この先どんな展開になるのだろう」と期待を抱かせることで視聴完了率を高めることができます。
  • 再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!
    • 再生中には「#UNIQLO DOWN SNAP」のテロップ、会話や発言の内容を字幕としてテキスト化することでミュートで再生しているユーザーもストレスなく動画を楽しむことができます。

楽天グループ株式会社:楽天トラベル 〈旅行〉

楽天トラベルは、インターネットを利用することにより、お部屋を販売できるシステムと旅行者が集まる場(サイト)を提供し、宿泊施設ならびにその地域と、旅行者をつなぐプラットフォームを展開しています。旅行のトレンドや地域特性をもとに、宿泊施設の持つ魅力を最大限に引き出し、より多くの旅行者に宿泊してもらえるようなコンサルティングを行っています。

Instagram公式アカウントでは、国内・国外の観光スポットやホテル・旅館を紹介する動画が多く投稿されています。

こちらは、「箱根ホテル小涌園」を紹介するリール動画です。
ナレーションは一切使わず、強調したいホテルの特徴や魅力的なポイントを映像とテキストだけで訴求しています。ルームツアーでは、実際に室内を歩いているようなカメラワークにより、縦型フルスクリーンでの動画表示というリールの特徴も加わり、没入感がより一層高まっています

【再生回数を伸ばすリール作成のコツ】

  • 離脱を防ぐ無駄のない編集を!
    • 短尺であるショート動画の特徴を踏まえ、早回しの部分と通常速度の部分をうまく組み合わせた編集を行っています。撮影者がラウンジや室内を歩いている場面では早回し、通常速度の部分ではカット数を増やして情報を簡潔にまとめることで、短尺でもホテルの魅力が最大限に伝わるような動画づくりがなされています。
  • 再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!
    • 端的でわかりやすいテロップを場面が切り替わるごとに挿入することで、ミュートの状態であっても動画の概要が理解できるような工夫がされています。また、テロップはリール動画の画面中央に一定サイズで配置することで、ユーザーの視線がブレにくくなっています

株式会社良品計画:無印良品 〈家具・インテリア雑貨〉

無印良品は、衣料品や家庭用品、雑貨など日常生活全般の商品を揃えているブランドです。「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感の実現を目指して作られたシンプルなデザインは、老若男女問わず幅広い世代に受け入れられています。

Instagram公式アカウントでは、ひとつひとつの商品にスポットライトを当て、商品を紹介する動画が多く投稿されています。

こちらは、1台で4役をこなせることが魅力の「深型ホットプレート」を紹介するリール動画です。
商品の魅力や詳しい使い方などが動画内で示されています。

無印良品公式Instagramの、「深型ホットプレート」を紹介するリール動画の様子。
「ショップを見る」のボタンが表示されている
「ショップを見る」を押した後の画面。
リール動画にタグ付けされた商品「深型ホットプレート」の商品画像と値段が表示されている

また、Instagramのショッピング機能の活用で、各投稿からネットショップでの購入導線を設置。
リール動画で商品をタグ付けすると、ユーザーが商品の詳細や利用方法について認知・理解し、購買意欲が高まった状態のまま購入に移ることができ、直接ページ内で売上につなげることができます。

【再生数を伸ばすリール作成のコツ】

  • 冒頭0.5秒~3秒でユーザーを引き付ける!
    • 投稿のサムネイル・冒頭部分では紹介する商品名とのその商品の魅力、そして商品の値段といった商品の概要を端的に示すことで冒頭部分での離脱を防いでいます
  • 離脱を防ぐ無駄のない編集を!
    • 動画の構成については、プレートのスイッチを入れ、調理し、収納するといった実際に使用される手順通りに撮影されています。細かなカットで無駄を省き、手順通り撮影することで、日常のなかでの利用シーンをユーザーに想起させています。
  • 再生中もわかりやすい位置にテロップを表示し続ける!
    • テキストで字幕をつけることで、ミュートであっても商品の魅力が伝わる工夫がなされています。また、こちらも楽天トラベルの事例同様、テロップを対象物であるホットプレートに近い位置に配置することで、ユーザーの視線が自然に誘導されます。

まとめ

本記事では、Instagramのリールについての概要や活用するメリット、実際に作成するうえでのコツについてお伝えしました。
Instagramのリールは、ショート動画を通じて魅力的なコンテンツを作成し、多くのリーチを獲得することができる貴重なツールです。自社のInstagramマーケティングの効果を最大化するためにも、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

またテテマーチは、2015年の創業以来700社以上のSNS運用支援で培った企画力が武器です。データと企画力を活かしたアカウント運用支援をすることで、知見のない状態でのやみくもなトライをストップし、成果に着実に繋げていきます。

本記事に関連する資料を無料で配布しております。
ご興味のある方はぜひ、下記よりダウンロードしてご覧ください。

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