SNS広告とは?|Web広告との違いから成功のコツまで

SNS広告とは?|Web広告との違いから成功のコツまで

膨大なユーザー基盤と精緻なターゲティング機能を持つことから、広告配信先として昨今最も注目されているSNS。アルゴリズムの進化やミーム文化の浸透により、SNS広告は単なる宣伝ツールにとどまらず、ブランド認知の向上やユーザーの感情を動かすコンテンツの発信源としても活用されています。

本記事では、そんなSNS広告について、Web広告との違い・SNSアカウント運用との違いといった基礎知識から、広告の種類と活用例、成果を上げるためのポイントまでを深掘りしていきます。

この記事でわかること

  • SNS広告が注目を集める理由
  • SNS広告とWeb広告との違い・SNSアカウント運用との違い
  • 主なSNS広告の種類、課金形式、単価目安、活用例


SNS広告とは?

SNS広告とは、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSプラットフォーム上で配信される広告のこと。幅広い層にリーチできるとあって、企業にとっていまや欠かせない広告手段となっています。

SNS広告の重要性

2010年頃より、スマートフォンの普及によって急速な盛り上がりを見せてきたSNS。

2021年には「TikTok売れ」というキーワードが「2021年ヒット商品ランキング」(日経トレンディ・日経クロストレンド)でトップになるなど、SNSと購買行動の関係性も年々強まってきています

2024年6月に総務省情報通信政策研究所が公開したデータによると、10代〜20代の「主なメディアの平均利用時間」においては「ネット」が、その中でも「ソーシャルメディア」(※)の利用時間が、他の年代に比べ著しく高いことがわかりました。10代のソーシャルメディアの平均利用時間は1日あたり平日257.8分・休日342.2分で、それぞれ40代の約1.5倍・約2倍に達しています。

※本調査においては「SNS」を指す

一方で、「テレビ」(リアルタイム・録画含む)の平均利用時間は10代で最少に。
“若者のテレビ離れ”などと言われる昨今ですが、やはりそれがデータにも表れていました。

こうした利用時間の長さを考慮すると、特に10代・20代をターゲットにする企業の場合、SNS広告を活用することが必要不可欠だと言えるでしょう。

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SNS広告と他のWeb広告との違い

SNS広告と同じインターネット上の広告として、「Web広告」(リスティング広告、ディスプレイ広告など)があります。以下は、両者の違いを比較したものです。

項目SNS広告Web広告
(リスティング広告)
Web広告
(ディスプレイ広告)
配信プラットフォームFacebook、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNS検索エンジン(Google、Yahoo! など)ウェブサイトやアプリ内の広告枠(ニュースサイト、ブログ、YouTube など)
ターゲティング方法ユーザーの興味・関心、性別、年齢、居住地、行動データを活用した精密なターゲティングユーザーの検索意図に基づく、キーワードベースのターゲティングユーザー属性(性別、年齢、趣味・関心)や閲覧履歴に基づくターゲティング
ユーザーの行動特性コンテンツを消費しながら広告を見る(受動的)特定の情報を探している(能動的)記事や動画の途中で広告が挿入される(受動的)
広告フォーマット動画、カルーセル、画像、ストーリーズ、リールなどテキストベースの広告(タイトルと説明文、リンク)バナー広告、動画広告、インタラクティブ広告など
拡散効果ユーザーがシェアすることでバイラル効果(※)やバズが期待できる基本的になし基本的になし
即時性高い(タイムラインやストーリーズにリアルタイム表示)高い(検索したタイミングで即表示)比較的低い(ユーザーの閲覧タイミングに依存)
費用対効果効果はクリエイティブやターゲティング設定に依存。適切な運用で高い費用対効果が得られる可能性あり広告クリックやコンバージョンに応じた料金体系(PPC)で比較的費用対効果が測りやすい広告のインプレッション数に応じた料金体系(CPM)が多く、クリック率や成果次第で変動
メリット高精度なターゲティング、拡散力、クリエイティブな広告が可能具体的なニーズに応えるため、コンバージョンに強い広範囲に認知を広げられる。視覚的にインパクトのある広告が可能
デメリット炎上リスクがある。競争が激化しており、広告コストが上昇する傾向キーワード選定が難しく、競争が激しい場合はクリック単価が高騰無意識的に広告がスルーされやすい。ターゲットユーザー以外にも広告が表示される可能性

※バイラル効果とは・・・主にSNSなどインターネット上の口コミによって情報や商品が爆発的に広がっていくこと

潜在ユーザーへのアプローチや認知拡大が得意なSNS広告に対し、Web広告は、既に課題感を持つ顕在ユーザーや購買意欲の高いユーザーの刈り取りが得意です。

同じインターネット上の広告ですが効果が大きく異なるため、それぞれの特性を理解し、目的に応じた使い分けが求められます。

SNS広告とSNSアカウント運用は異なる

ここまで述べてきた「SNS広告」ですが、SNS広告とSNSアカウント運用は、同じSNSプラットフォームを活用するものの、その目的や運用方法が全く異なる点を理解しておく必要があります。

まず、SNSアカウント運用は、企業やブランドが自社の公式アカウントを通じて、定期的に商品やサービスの紹介をおこなったり、ユーザーとのコミュニケーションを通じて関係性を深めたりする活動を指します。このような運用には、専任の担当者が必要となり、企業の「顔」として信頼を築くことが目的となります。

一方、SNS広告は、各プラットフォームの広告機能を利用して配信する、一般的な広告と同じ形態です。企業の公式アカウントがなくても出稿可能で、より広範囲のユーザーに短期間でリーチすることを目的としています。広告の内容も、商品やサービスの認知拡大、特定のキャンペーンへの誘導など、明確な目標を設定して設計されます。

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SNS広告のメリット

ここからは、SNS広告のメリットについて、代表的な3つのポイントから詳しく紹介していきます。

ターゲティングの精度が高いこと

SNSプラットフォームは、ユーザーの性別、年齢、大まかな居住地、興味・関心などの情報を詳細に把握しています。多くの場合、アカウント登録時にこれらの情報を提供するため、広告配信時に活用できるデータの精度が非常に高いことが特徴です。

特定の趣味を持つ層や特定の地域に住む層に向けた広告をピンポイントで配信できるため、ターゲットに効率的にリーチすることができます。

潜在顧客にリーチできること

検索キーワードを基に広告配信する仕組みのWeb広告(リスティング広告)は、既に明確なニーズを持つ「顕在層」にリーチするのに非常に効果的。

Web広告(リスティング広告)は、既に明確なニーズを持つ「顕在層」にリーチするのに非常に効果的。
例えば「ダイエットサプリメント」を探しているユーザーの場合、そのユーザーが「ダイエットサプリメント」と具体的なキーワードで検索した際に、適切な広告を表示できる。
一方、SNS広告は、検索行動を伴わない「潜在層」にアプローチ可能。
SNSプラットフォームのユーザーデータ(性別、年齢、興味・関心、ライフスタイルなど)を活用することで、まだ特定の商品やサービスを必要と認識していない人々にリーチできる。「ヨガ」「フィットネス」「ビーガン料理」といった、「健康」に関連したトピックに興味を持つユーザーに広告を配信できる。

例えば「ダイエット商品」を探しているユーザーの場合、そのユーザーが「ダイエット方法」や「ダイエットサプリメント」といった具体的なキーワードで検索した際に、適切な広告を表示できます。

一方、SNS広告は、検索行動を伴わない「潜在層」にアプローチできる点で優れています。

前述したSNSプラットフォームのユーザーデータ(性別、年齢、興味・関心、ライフスタイルなど)を活用することで、まだ特定の商品やサービスを必要と認識していない人々何かしら欲求がありながらも解決方法が見出せていない人々にリーチできます。

例えば、健康的な生活を送る人々に向け「ヘルシーフードデリバリーサービス」の広告を出したい場合、検索エンジンでは「ヘルシー フード デリバリー」と検索しない限り広告は表示されません。しかしSNS広告では「ヨガ」「フィットネス」「ビーガン料理」といった、「健康」に関連したトピックに興味を持つユーザーに広告を配信できるのです。

ユーザーによる「バズ」「バイラル効果」に期待できること

SNS広告は、ユーザーが気軽にシェアできる特性を持っています。そのため、ターゲット層が広告内容に共感したり、面白い・価値があると感じたりすると、即座に別のユーザーに拡散され、広告のリーチが急拡大することも。

このような、いわゆる“バズ”は、広告主が投入した初期費用以上の効果を生み出す可能性を秘めています。特に、レビューやハッシュタグチャレンジなどのユーザー生成コンテンツ(UGC)を広告に組み込むことで、バイラル効果をさらに高めることが可能です。

SNS広告のデメリット

メリットの多いSNS広告ですが、気を付けるべきデメリットが一つあります。

悪い形で拡散される可能性があること

前述した通り、「拡散されやすい」「バズる可能性を秘めている」ことがSNS広告のメリットですが、それが良くない方向に作用してしまうことも。広告の内容が多くの人に共感を与えれば大きな成功を収められる一方で、特定の層に強い不快感を与えてしまうと、悪い形で拡散されてしまうリスクもあるのです。

※国内での炎上発生件数はスマートフォンとSNSが普及し始めた2011年を境に急激増加した模様

特定の価値観の否定につながるメッセージや、強すぎる表現などは特に反感を買いやすく、炎上してしまう可能性があるため、広告出稿前のチェックにかかわる人々の多様化や、意見の言いやすいチェック体制作りが求められます。

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SNS広告の種類と活用例

ここでは、主要な5つのプラットフォーム(Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube)の広告形式、課金形式、単価目安、活用例について詳しく解説していきます。

Facebook広告

<広告形式>

画像広告単一の画像で商品やサービスを訴求。手軽に始められるフォーマット。
動画広告動画を使用してストーリー性のある訴求が可能。エンゲージメント率が高い。
カルーセル広告複数の画像や動画をスライド形式で表示。多商品の訴求やステップ説明に最適。
コレクション広告タップすると製品カタログが開く形式。EC向けに効果的。
ストーリーズ広告ストーリーズフィードに表示される全画面型広告。短尺で没入感が強い。
Messenger広告Messengerアプリ内で表示される広告。会話のリストやチャット内に配置される。直接的なコミュニケーションを誘発しやすい。
スライドショー広告複数の静止画を使った簡易アニメーション広告。軽量でデータ通信量が少ない。
プレイアブル広告ゲームやアプリ内でユーザーが試し操作できるインタラクティブ広告。事前にアプリの使用感を試してもらうことで、購買意欲やインストール率を高められる。

<課金形式>

CPC(クリック課金)ユーザーが広告をクリックした際に課金される形式。
CPM(インプレッション課金)1000回表示ごとに課金される形式。

<単価目安>

CPC100円~200円
CPM100円〜500円

<活用例>

  • BtoBマーケティング:ビジネスパーソンの利用率が高い点を利用し、業界特化型の広告で専門家や意思決定者にリーチ。
  • ライフイベントを狙った広告:結婚、出産、新築購入などのイベントに関連する商品やサービスを提案。

Instagram広告

<広告形式>

画像広告単一の画像で商品やサービスを訴求。通常投稿と同じフォーマットで、違和感なくフィードに表示できる。
動画広告動画を使用してストーリー性のある訴求が可能。エンゲージメント率が高い。
カルーセル広告複数の画像や動画をスライド形式で表示。多商品の訴求やステップ説明に最適。
コレクション広告タップすると製品カタログが開く形式。視覚的なインパクトと商品の詳細情報を同時に伝えられる。
ストーリーズ広告ストーリーズフィードに表示される全画面型広告。短尺で没入感が強い。
発見タブ広告Instagramの「発見タブ」内に表示される広告。ユーザーの興味・関心に基づいて表示されるため、高い関連性が期待できる。

<課金形式>

CPC(クリック課金)ユーザーが広告をクリックした際に課金される形式。
CPM(インプレッション課金)1000回表示ごとに課金される形式。
CPV(再生数課金)動画広告の再生数に応じて費用が発生する形式。
CPI(アプリインストール課金)ユーザーが広告をクリックし、アプリをインストールするたびに課金される形式。

<単価目安>

CPC40円〜100円
CPM500円〜1000円
CPV1再生あたり4円〜7円
CPI1インストールあたり100円~150円

<活用例>

  • ブランド認知向上:コスメやアパレルブランドが、美しい画像やコンセプト動画で商品の魅力を直感的にアピール。
  • キャンペーンや新商品の告知:即時性とインパクトのあるストーリーズ広告により、セールやキャンペーン、新商品を告知。

X(旧Twitter)広告

<広告形式>

プロモ広告タイムラインや検索結果、プロフィールなどに表示される標準的な広告形式。

① 画像広告
単一の画像を使用した広告。視覚的に簡潔で、スクロール中のユーザーの注意を引きやすい。
② 動画広告
最大140秒の動画を使用する広告。動きや音で伝えることで、商品やサービスの魅力を効果的に表現可能。
③ カルーセル広告
最大6枚の画像や動画をスライド形式で表示。複数の商品やメッセージを一度に伝えることができ、詳細な情報提供が可能。
④ テキスト広告
テキスト中心のシンプルな広告で、ポスト形式で表示。自然にユーザーコンテンツに溶け込むことができる。
フォロワー獲得広告アカウントをフォローするCTAが付いた広告。フォロワーを効率的に増やし、オーガニックリーチの拡大に寄与。
AmplifyX(旧Twitter)パートナー企業が提供する動画コンテンツに自社の広告を挿入する形式で、高品質な広告表示が可能。視聴者に対する信頼性と認知度の向上につながる。
テイクオーバータイムラインや [話題を検索] タブの上部に広告を独占的に表示。短時間で膨大なリーチが可能。
ライブ広告ライブストリーミングに連動した広告形式。企業と視聴者が即時にインタラクションできるため、高いエンゲージメント率と即時フィードバックが得られる。
ダイナミック商品広告ユーザーの閲覧履歴や行動データに基づいて、最適な商品を自動的に表示する広告。パーソナライズされた広告表示により、購入意欲を効率的に引き出せる。
コレクション広告メインの画像や動画と、複数の商品カタログを一緒に表示する形式。商品ラインナップを効果的に見せられるため、購入率の向上につながる。
Amplifyスポンサーシップのサンプル
▲Amplifyスポンサーシップ(出典:Xビジネス
Amplifyプレロールのサンプル
▲Amplifyプレロール(出典:Xビジネス
トレンドテイクオーバーのサンプル
▲トレンドテイクオーバー(出典:Xビジネス
トレンドテイクオーバープラスのサンプル
▲トレンドテイクオーバープラス(出典:Xビジネス
ダイナミック商品広告のサンプル
▲ダイナミック商品広告(出典:Xビジネス

<課金形式>

CPC(クリック課金)ユーザーが広告をクリックした際に課金される形式。
CPM(インプレッション課金)1000回表示ごとに課金される形式。
CPV(再生数課金)動画広告の再生数に応じて費用が発生する形式。
CPI(アプリインストール課金)ユーザーが広告をクリックし、アプリをインストールするたびに課金される形式。
CPF(フォロー課金)広告を通じてアカウントをフォローするたびに費用が発生する形式。
CPE(エンゲージメント課金)広告に対してユーザーがエンゲージメントを起こしたタイミングで広告費が発生する課金形式。

<単価目安>

CPC24円~200円
CPM400円~650円
CPV1再生あたり5円~20円
CPI1インストールあたり100円~250円
CPF1フォローあたり40円~100円
CPE1エンゲージメントあたり40円~100円

<活用例>

  • ハッシュタグ広告を使ったキャンペーン告知:特定のハッシュタグを効果的に活用することで、トレンド入りが狙え、キャンペーンの認知度も向上。

TikTok広告

<広告形式>

TopView・起動画面広告アプリ起動時に最初に表示されるフルスクリーンの動画広告。アプリユーザーに確実に広告を見てもらえる。
インフィード広告ユーザーの「おすすめ(For You)」フィードに表示される動画広告。一般の投稿に溶け込んで表示されるため、自然に認知拡大できる。
運用型広告(Brand Auction)広告主が予算や目的に合わせて運用する、オークション型の広告フォーマット。ターゲティング精度が高い。
ハッシュタグチャレンジ広告ユーザー参加型の広告で、特定のハッシュタグを使った投稿を促進。ユーザーが自主的にコンテンツを作成・共有するため、UGCの大量拡散を期待できる。
ブランドエフェクト広告主がオリジナルのARエフェクトやフィルターを作成し、ユーザーに使ってもらうという広告形式。ユーザーがエフェクトを使った動画を投稿することで、自然な形でブランド認知を拡大できる。

<課金形式>

CPC(クリック課金)ユーザーが広告をクリックした際に課金される形式。
CPM(インプレッション課金)1000回表示ごとに課金される形式。
CPV(再生数課金)動画広告の再生数に応じて費用が発生する形式。

<単価目安>

CPC30円~100円
CPM100円~1000円
CPV5円~60円

<活用例>

  • インフルエンサーとコラボした広告:ターゲット層に人気のインフルエンサーを広告に起用。モーニングルーティン動画の中に、商品やサービスを組み込む形で認知を拡大。

YouTube広告

<広告形式>

スキップ可能なインストリーム広告動画再生前・中、または後に挿入される広告。5秒後にスキップ可能。スキップできるためストレスが少なく、好意的に受け入れられやすい。
スキップ不可のインストリーム広告15秒以内の広告で、スキップができない形式。メッセージを確実に届けることができ、ブランド認知向上に効果的。
インフィード動画広告YouTubeの検索結果や関連動画欄、ホームフィードに表示される広告形式。動画の内容に応じたターゲティングが可能で、高いエンゲージメントを期待できる。
バンパー広告6秒以内の短いスキップ不可の広告形式。短時間でブランドの印象を強く残せる。
マストヘッド広告YouTubeのホームページ上部に表示される広告形式で、最大30秒間、音声なしで自動再生される。最初に目に入る位置にあるため、視認性が極めて高い。
YouTube ショートの広告ショート動画フィード内に表示される縦型の広告形式。フルスクリーンの没入型フォーマットで視聴者の注意を引きやすい。

<課金形式>

CPC(クリック課金)ユーザーが広告をクリックした際に課金される形式。
CPM(インプレッション課金)1000回表示ごとに課金される形式。
CPV(再生数課金)動画広告の再生数に応じて費用が発生する形式。動画を30秒以上(30秒未満の動画の場合、最後まで)視聴した場合に費用が発生。

<単価目安>

CPC50円~600円
CPM400円~600円
CPV5円~10円

<活用例>

  • ストーリーテリング手法を取り入れた広告:感動や共感を生むストーリーでユーザーの感情に訴えかけ、ブランドや商品のメッセージを深く印象付ける。

SNS広告を成功させるポイント

SNS広告を成功させるためには、「誰に伝えたいのか」というターゲット層の綿密な事前分析が欠かせません。その中でも、以下の2つのステップを押さえることで、広告の精度を高め、効果的なリーチが可能になります。

1. デモグラフィックの設定と興味関心の深掘り

ターゲット層を分析する際、デモグラフィックや、興味関心、ライフステージ、社会的ステータスといった要素を細かく分解することが必要です。

例えば、子育て層をターゲットにしたハウスメーカーの広告を考える場合、以下のような設定が考えられます。

  • デモグラフィック:
    • 性別:女性
    • 年齢:25~44歳 ※SNS利用者の年齢特性を考慮し、実購買層より若干若めに設定する戦略も有効
    • 地域:全国
  • 興味関心: 住宅関連、育児、インテリアなど
  • ライフステージ: 新婚、子供が生まれたばかり、転居を考えている

こうした細分化によって、ターゲット層が抱える課題やニーズを的確に捉え、広告の内容や表現方法を適切に設計できます。

2. 媒体ごとのターゲティング特性を考慮した設定

SNS広告では、使用する媒体によってターゲティングの機能や特性が異なるため、それに応じた最適なアプローチをすることが重要。たとえ性別と年齢が全く異なるユーザーであっても、フォローしているアカウントに共通点があれば類似オーディエンスとして扱える可能性もあります。

X(旧Twitter)は、キーワード(投稿内容や検索内容)とフォローしているアカウントがターゲティングの主軸。
例:子育て層を狙う場合、「育児 疲れた」「夜泣き つらい」など、本音や悩みが反映されやすいキーワードを活用する。

Instagramは、興味関心カテゴリやライフイベント、さらには職業や肩書きに基づいてターゲティング可能。
例:育児中の親がターゲットの場合「育児関連」「ライフイベント: 子供が生まれた」などの設定が有効。

例:X(旧Twitter)

  • キーワード(投稿内容や検索内容)とフォローしているアカウントがターゲティングの主軸。

例:子育て層を狙う場合、「育児 疲れた」「夜泣き つらい」など、本音や悩みが反映されやすいキーワードを活用する。

▶︎X(旧Twitter)は本音が出やすい特性があるため、課題解決型のメッセージが刺さりやすい。

例:Instagram

  • 興味関心カテゴリライフイベント、さらには職業肩書きに基づいてターゲティング可能。

例:育児中の親がターゲットの場合「育児関連」「ライフイベント: 子供が生まれた」などの設定が有効。

▶︎Instagramはビジュアル重視の媒体特性があるため、写真や動画でターゲットの共感を引き出す内容が重要となる。

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まとめ

SNS広告は、ターゲティングの精度や潜在顧客へのリーチ、さらにはバズを生み出す可能性など、多くのメリットを持つ一方で、運用にはリスクへの配慮とターゲティングの工夫が求められます。

SNS広告に初めて挑戦する方、なかなか広告の成果が出ずにお悩みの方は、ぜひ本記事のポイントを参考にしながら、自社に最適なSNS広告戦略を検討してみてください。

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