X(Twitter)運用代行ガイド|業務内容・費用・会社の選び方を解説
Date : 2024/06/03
他のプラットフォームと異なり、画像や動画が無くともテキストのみで手軽に投稿できるという点で、非常に多くの企業が導入しているX(Twitter)。しかし、実際に成果につながっているのかよくわからない、伸び悩んでいるという担当者様も多いはず。
そこで本記事では、そういった状況への打開策として、X(Twitter)運用代行をご紹介。利用するメリット・デメリット、依頼できる業務内容といった概要に加え、代行会社を選定する上でチェックしておくべきポイントを紹介していきます。
今まさに代行会社を検討中の方、複数社で迷っていて選定ポイントを知りたいという方はもちろん、「代行会社の選定理由を上司に根拠をもって説明したい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- X(Twitter)運用代行とは?
- 依頼することによるメリット・デメリット
- X(Twitter)運用代行の選び方
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X(Twitter)の運用代行とは
X(Twitter)の運用代行とは、社内にリソースが不足している、またはSNSの専門的な知見を持たない企業やブランド、個人に代わり、X(Twitter)アカウント運用を外部のプロがおこなうサービスです。
ただフォロワーやいいねを増やすだけではなく、KGIやKPIを定め、認知向上やファン作り、さらには売上に確実につなげていくための起爆剤になり得るでしょう。
X(Twitter)運用代行のメリット・デメリット
ここからは、運用代行を検討する上でチェックしておきたいメリット・デメリットをそれぞれ見ていきます。
メリット
- 運用にかかる時間・工数を削減できる
- 自社運用よりも早期に成果を出しやすい
- アカウントのクオリティの高さを維持できる
- 最新トレンドを押さえたコンテンツやキャンペーンを提案してもらえる
- 炎上・トラブルリスクを低減できる
まず第一に、メリットとして大きいのが「時間・工数削減」と「クオリティの維持」です。
自社運用する場合、多くは“本業”との掛け持ちとなります。X(Twitter)はテキストだけでも投稿できるため、他のプラットフォームよりも運用のハードルがやや低く感じられ、本業の合間に商品・サービス紹介を投稿して終わり、という担当者様も多いでしょう。
しかし、こうした戦略の無い低クオリティの投稿ではほとんど何の効果も得られません。
運用代行では、投稿用画像・動画制作、キャプション作成といった細々とした“作業系タスク”から、コンセプト設計や分析といった重めの“戦略系タスク”までを広く対応しています。(依頼できる業務内容はこちら)
業務を丸ごと依頼することも、部分的に依頼することもできるため、自社の目指すゴールや目的に沿ったベストな形で工数削減しながら、しっかりとX(Twitter)を自社の重要なマーケティングツールに育てることができるでしょう。
デメリット
次は、デメリットです。運用代行を検討中の方は、予めこれらを念頭に置いておきましょう。
- 一定の費用がかかる
- 社内にノウハウが蓄積されにくい
運用代行を使う場合、当然ながら一定のコストがかかります。
X(Twitter)は基本的に無料で利用できるため、代行コストが気になりがちですが、アルゴリズムを意識しつつ高いクオリティで定期的に投稿・分析・改善し続けるのは想像以上に難易度が高い業務です。ノウハウが無い場合、アカウントを軌道に乗せるまでかなりの時間も要するでしょう。
代行会社に丸ごと業務依頼した場合、社内にノウハウが蓄積されにくい傾向があるというデメリットもありますが、業務を部分的に依頼しながら運用をスタートし、ゆくゆくは自走していくといったインハウスサポートプランを選ぶことで、コスト・ノウハウ蓄積のデメリットの両方をカバーするやり方もあります。
外注せずにX運用するなら分析ツールの利用がおすすめ
「運用は自社でやりたいけれど、もっと細かい数値を追っていきたい」「コンテンツ分析やレポーティングなど、自社運用の効率をもっと上げたい」といった場合は、分析ツールを利用するのも一つの手です。
テテマーチが運営するX(Twitter)分析ツール『SINIS for X(サイニス フォー エックス)』は、⾃社アカウントの分析から勝ちパターンを発見する機能、自動レポート作成機能まで、オールインワンで搭載しています。
無料の「LITEプラン」から気軽にスタートできるため、自社運用をお考えの方はぜひご検討ください。
無料プランでも豊富な機能をご利用いただけます。
- ダッシュボードでアカウントの主要なデータをひと目で確認 ※
- 各投稿のインプレッション数やエンゲージメント数を確認・分析 ※
- 「フォロワー数」の推移を分析 ※
- アカウントデータをCSV形式で一括ダウンロード
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X(Twitter)運用代行の料金相場
運用代行の費用はプランによって幅がありますが、投稿画像制作もしくは投稿文作成・投稿など、業務の一部だけを切り出して依頼する場合は月額5万円〜10万円程度、分析やレポート作成、投稿改善提案などを除く業務依頼であれば月額10万円〜50万円程度が相場です。
投稿企画からいいね・コメント対応、分析やレポート作成、投稿改善提案まで業務を丸ごと依頼する場合は月額50〜100万円程度が相場となります。
運用代行には“最低契約期間の縛り”がある点に留意しましょう。その期間によってトータルコストが大幅に変わってきます。
X(Twitter)運用代行で依頼できる業務内容
運用代行で依頼できる業務は非常に多岐にわたります。以下は、主な業務内容一覧です。
- アカウント開設・コンセプト設計
- 投稿計画、企画案作成
- 投稿用画像・動画制作、キャプション作成
- いいね・コメントのチェック、返信
- 分析、レポート作成
- 投稿改善提案
- 広告ターゲット提案、広告運用
- キャンペーン企画・運用
- 炎上リスク管理
上記のうち「分析、レポート作成」は、具体的には、1ヵ月に1回程度のペースで投稿のエンゲージメントやリーチ、フォロワー増減などのデータを分析し、レポート化する業務。これにより、どの投稿のエンゲージメントが高く、ユーザーが求めている情報なのかといった戦略の評価や改善点の特定が可能になります。
今後どのようなアクションを起こしていくのか・どのような戦略で改善すべきかを提案するのが「投稿改善提案」ですが、「分析、レポート作成」と合わせて非常に重要な業務です。この部分が、専門知識を持つプロの腕の見せどころであると言えるでしょう。
また、ユーザーからのリアクションをモニタリングし、適切なアクションを返すのが「いいね・コメントのチェック、返信」業務です。
X(Twitter)は、基本的に140文字以内のテキストで伝える仕様になっているため、企業の発信が誤解を招くことも。その上、拡散力が非常に強いため炎上することも少なくありません。
プランによっては「炎上リスク管理」の一環として、自社商品・サービスに対するポジティブな意見を探して返信したり、ネガティブな意見を探して早期フォローをかけたりといった、アクティブサポートまで対応することもあるため、気になる場合はアクティブサポートが業務範囲に入っているか予めチェックしておくのが良いでしょう。
X(Twitter)運用代行会社の選び方
ここからは、代行会社を選ぶ上でチェックしておくべきポイントを紹介します。
Xで話題になるコンテンツ企画力
X(Twitter)は、日本においてLINEに次ぐ膨大なアクティブユーザー数を誇る上、他のSNSよりも拡散性に優れているため(=リポスト機能によるシェア)上手く活用できれば、効率的に多くのユーザーにリーチできるプラットフォームです。
また、直近公開されたX(Twitter)のアルゴリズムによると、ユーザーのFor You(おすすめ)タブのタイムライン表示は、その投稿に基づくユーザー同士のコミュニケーション量(リプライ、エンゲージメント)や広がり度合いなどが基準になっていることも明らかになりました。
そこで重要なのが、コンテンツ企画力。
ユーザーが思わず拡散したくなるような質の高いコンテンツを投稿できるか、
もしくはX(Twitter)上でのUGC(ユーザーによって自発的に生成されたコンテンツ)発生を促し、ユーザー間のコミュニケーションを活性化させるようなユニークな企画ができるかがポイントです。
特に前者の場合は、ついつい反応してしまう・コメントしたくなってしまう“余白”のある投稿や、誰かに伝えたくなる「!」(発見・驚き)を企画に取り入れることが重要。
また、X(Twitter)は情報のリアルタイム性に優れているという性質もあり、Instagramや屋外広告といった他の媒体で発見した「!」を、ユーザーがX(Twitter)に「報告」する形でバズるケースも多々あります。
そのため、複数の媒体を横断させた企画提案ができるかも会社選定のポイントになってくるでしょう。
<関連記事>
X(Twitter)を使ったUGC事例はこちらで紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
【成功事例5選】UGCマーケティングとは?~口コミを増やすコツ・種類~
Xのトレンド・ユーザー理解
前述した通り、X(Twitter)はテキストだけでも即座に投稿できるという特徴があり、非常にリアルタイム性に優れています。そのため最新情報を収集する場としても重宝されており、トレンドの移り変わりが早いプラットフォームです。
X(Twitter)上の「Trending(トレンド)」に沿った投稿や、季節のイベントに絡めた投稿などは盛り上がりやすく、そうしたチャンスを逃さない情報感度の高さを持っているかは会社選定のポイントになってくるでしょう。
例えば、こちらのレッドブル・ジャパンの事例では、Twitter Blueの提供がトレンドになっていた時期に、自社商品とTwitter Blueのユニークな比較表を投稿し話題を集めました。
一方で、Trending(トレンド)に関しては、投稿のタイミングを見極めることも大切です。ネガティブな事象がトレンドに上がっている場合は、そのタイミングでの自社の投稿が誤解を招かないよう最新の注意を払う必要があります。
常に、そこにリアルタイムで存在しているユーザーを理解した、臨機応変な対応が何より重要です。
また、近年のX(Twitter)周りの変化は非常に激しく、2023年の時点(下図)でも、大々的な機能拡張から細かなUI変更まで、頻繁かつ突然のアップデートが続いています。
新機能や新たな表示形式にいち早く気づき、即座に対応できる、環境変化の面でのキャッチアップ力も会社選定のポイントとなるでしょう。
自社の業界の運用実績(ノウハウ)・再現性
いくら料金・対応業務ともに理想的な代行会社でも、自社アカウントのジャンルに精通していなければ、ベストな会社であるとは言えません。
X(Twitter)ではジャンルごとにフォロワー・エンゲージメント率の傾向などが大きく異なります。例えば、味へのレビューや“最新(新商品)”情報が重宝される飲料・食料品系や、購入・利用の前にテキストベースの率直なレビューが求められるジャンル(ex:オンラインサービス・ゲーム)はX(Twitter)との親和性が高いという特徴があります。
そのため、ユーザーに企業アカウントも見つかりやすく、エンゲージメントを獲得しやすい傾向があります。(業界・ターゲット別の媒体特徴についてはこちらからご確認いただけます)
反対に、視覚的なレビューが重宝されるジャンルや世界観構築が重要なジャンルの場合、X(Twitter)では上記よりもエンゲージメントを得難いということも。
したがって、1つのジャンルでアカウントを伸ばした実績があっても、他のジャンルだと同じノウハウを再現できないことも少なくありません。
代行会社を選ぶ際には、自社業界・ジャンルの運用実績(ノウハウ)はあるか、また、自社の目指すゴールや目的と合致したアカウントの運用実績があるかなどを確認すると良いでしょう。
X(Twitter)運用の事例
実際にテテマーチがおこなった、企業の公式X(Twitter)アカウント運用事例を紹介します。
ハインツ日本株式会社/オレアイダ
- アカウント:https://twitter.com/oreida_jp
- クライアント:ハインツ日本株式会社
- サポート内容:X(Twitter)アカウント運用支援
- ローンチ:2022.01~(運用支援開始)
おうちで手軽に楽しめる、冷凍フライドポテトブランド「Ore Ida(オレアイダ)」。
商品のさらなる認知拡大に向け、X(Twitter)運用をスタートすることに。
簡単アレンジレシピやクイズなどの投稿でエンゲージメントを高めつつ、並行してキャンペーンも実施し、着実にフォロワーを拡大させていきました。
■ 施策の効果
結果として、フォロワー数はサポート開始時から約3.5倍に増加。
目標であった認知拡大に大きく寄与しました。
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他社のX(Twitter)運用事例はこちらで紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
X(Twitter)運用事例6選|成功のコツ・実施の流れを解説
株式会社テレビ東京/Xファンコミュニティ形成キャンペーン
- アカウント:https://twitter.com/tx_dan2ebidan
- クライアント:株式会社テレビ東京
- サポート内容:SNSキャンペーン、LP制作、コンテンツ制作、広告配信
- 時期:2024.01
こちらは、X(Twitter)運用事例ではなくキャンペーン支援事例です。
芸能事務所スターダスト総勢9グループの人気アーティスト集団「EBiDAN」による地上波初冠番組「DAN!DAN!EBiDAN!」のXプロモーションを担当。
番組への継続的なエンゲージメントを獲得するためにマイル獲得のイベントや投稿企画を支援し、X上での盛り上げを行った。
X(Twitter)公式アカウントの投稿に対して、「いいね」「リポスト」「引用リポスト」「リプライ」などのリアクションを行うと
リアクションの種類に応じたマイルが加算され、貯まったマイルを使用してプレゼント応募が可能な仕組みをつくることで、ユーザーを巻き込んだプロモーションを実現。
■ 施策の効果
X公式アカウント投稿へのリアクションに応じてマイルが貯まる仕組みでユーザーのアクションを促進。
キャンペーン投稿は約6000件以上のリポスト、1万4000件のいいね、260万インプレッションを獲得し、X上での新番組の盛り上げに寄与
開始2日目の放送日には日本トレンド2位に入る快挙を達成した。
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他社のX(Twitter)キャンペーン事例はこちらで紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
【X(旧Twitter)キャンペーン】4種類・16事例で学ぶ成功のコツとやり方
テテマーチのX(Twitter)運用支援
ここからは、テテマーチのX(Twitter)運用支援をご紹介。
戦略設計
テテマーチでは、ソーシャルメディア時代に最適化された消費行動フロー「PERCARS(パーカーズ)」に基づいた全体最適の視点で、ブランドとの初期接触から購買行動、ファン化、シェアまで網羅的にコミュニケーションを設計することが可能です。
テテマーチではこの消費行動フローPERCARS(パーカーズ)に基づいた“ユーザー行動起点”のKPI設計をおこない、また、そのKPIに基づいたアカウント成長ロードマップを作成。
X運用の目的を明確にいたします。
運用伴走・コンテンツ制作
ゴールに向かっていくための戦略設計ができたら、次は成長フェーズ(リーチを伸ばす時期・フォローしてくれるか試す時期・フォローされるような高エンゲージメント投稿を模索する時期)それぞれにおける目標と、それに応じた手法を選択し、伴走していきます。
まずはキャンペーンや広告でリーチを伸ばし、次に投稿クオリティの強化・アカウントの世界観統一でフォロワー拡大、その後はよりフォロワー拡大につながるコンテンツを模索するとともに、フォロワー離脱を防ぐための関係性構築に向けた企画を模索・・・といった流れで進めていきます。
フェーズ分けの考え方やKPI、選択する手法は対象とするXアカウントの状況によっても変わるため、フォロワー数や各投稿の数値指標を確認して現状把握をするのが重要です。
分析・改善
弊社では、独自開発した分析ツール『SINIS for X』のデータやコンサルティングの知見を活かし、SNSの効果を最大化するPDCAサイクルを確立しています。
フォロワーの状況やエンゲージメント状況を整理し、アカウントの健康状態を確認。
そこから、アカウントが現在位置する成長フェーズを把握し、狙うべき指標を設定、改善に向けたアクションプランを設定していきます。
費用
■ ストラテジック&リサーチプラン
SNSアカウントを競合や市場との相対評価や既存フォロワーを対象としたアンケート調査を基に課題の再定義、施策方針の策定などの戦略設計をおこなうプランになります。
・初期費用150万円〜
■ インハウスサポートプラン
ノウハウやトレンドを共有し、戦略設計・投稿企画・分析などを支援いたします。
ゆくゆくは貴社でインハウス化の実現に向けたプランとなります。
・初期費用50万円〜
・月額費用40万円〜
■ トータルサポートプラン
SNS運用に関する戦略設計・投稿企画・投稿作成・運用代行・分析をご支援いたします。
投稿企画や分析含めた日常の運用全般をお任せしたい方向けのプランです。
・初期費用50万円〜
・月額費用100万円〜
まとめ
本記事では、X(Twitter)運用代行で依頼できる業務内容やメリット・デメリット、会社を選ぶポイントについてお伝えしました。
X(Twitter)運用代行は、自社で運用をおこなうためのノウハウやリソースが不足している企業にとって、非常に有効な手段です。
費用だけでなく、対応できる業務範囲や強みなど、本記事を参考に様々な視点から最適な代行会社を選定してみてください。
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