インスタのリーチとは?インプレッションとの違いや伸ばし方を徹底解説

インスタのリーチとは?インプレッションとの違いや伸ばし方を徹底解説

Date : 2025/05/01

Instagram運用担当者にとってリーチは重要な指標です。しかし、リーチという言葉は知っていても、ほかの指標との相関性やリーチ数が増減することによる影響については把握できていない方もいるのではないでしょうか。

リーチ数の増加はエンゲージメント数やプロフィールアクセス数の増加に繋がり、結果的にフォロワーの獲得や自社サイトへの流入増加にも繋がります。つまり、Instagram運用ではリーチ数が増加するように施策や改善をしていくことが重要なのです。

今回は、Instagram運用において知っておくべきリーチの重要性や伸ばすためのポイントを解説していきます。


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Instagramのリーチとは

リーチとは「投稿を閲覧した人の数」を指す指標です。例えば、100人のユーザーが投稿を1回ずつ見た場合、リーチ数は100となります。また、100人のユーザーがそれぞれ2回ずつ投稿を見た場合も、リーチ数は100となります。

Instagramの投稿には「フィード投稿」「ストーリーズ投稿」「リール投稿」の3種類がありますが、リーチはすべてに共通して使われる指標です。

リーチが重要な理由

リーチは、自分の発信がどれだけのユーザーに届いたかを確認するために重要な指標です。それだけでなく、リーチ数の増加が新しいユーザーとの接触機会の増加に繋がる点でも非常に重要な指標となっています。

リーチ数が増えると、「いいね」やコメントなどのエンゲージメントが高まりやすくなります。Instagramでは、エンゲージメント数が多い投稿は質の高い投稿と判定され、発見タブに表示されたり、フィード上でおすすめされたりするようになります。その結果、フォロワー以外にも投稿が拡散され、新しいユーザーに閲覧されるようになるのです。

また、発見タブやフィード上でおすすめされた投稿には「フォローする」ボタンがついているため、新規フォロワーの獲得も期待できます。さらに、投稿に興味を持ったユーザーがプロフィールにアクセスする可能性もあるので、プロフィールに設置されたURLから自社サイトへ誘導することも可能です。そうして商品の認知拡大や売上向上などのビジネス面での効果も期待できるため、リーチは非常に重要な指標なのです。

インプレッションとの違い

Instagramのリーチとインプレッションの違いについて。
リーチとは、投稿を閲覧した人数。1人のユーザーが3回投稿を閲覧してもリーチ数は1回。
インプレッションとは、投稿が閲覧された回数のこと。1人のユーザーが3回投稿を閲覧した場合、インプレッション数は3回。

リーチと似た指標に「インプレッション」があります。

どちらも投稿の閲覧に関する指標なので混同されることも多いですが、次のような明確な違いがあります。

  • リーチ:投稿を閲覧した「人数」
  • インプレッション:投稿が閲覧された「回数」

つまり、1人のユーザーが同じ投稿を3回見た場合、リーチ数は1、インプレッション数は3になるということです。

インプレッションについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

Instagramの閲覧数とは?リーチとインプレッションの違い、増やし方を解説

目的によって使い分けよう

リーチとインプレッションは投稿を見られたことを表す点では似ていますが、分析における活用シーンは異なります。

先述の通り、リーチはエンゲージメントと相関性があります。エンゲージメントが高まることでリーチ数が増加すると、新規フォロワーの獲得や自社サイトへの流入に繋がることから、運用施策のKPIに設定されることが多いです。

対してインプレッションは、ユーザーがどの程度投稿に関心を持っているかを確認する際に利用されます。インプレッション数をリーチ数で割ると、投稿を閲覧した人がその投稿を閲覧した平均数を算出することができます。投稿を閲覧した平均回数が多いほど、ユーザーは投稿に関して強い関心を持っていると判断できます。特に、商品をタグ付けした投稿の場合はユーザーが購入検討のために何度も閲覧していると仮定することもできるでしょう。

このように、インプレッションとリーチでは分析できる内容が異なるので、Instagram運用の目的や投稿施策によって使い分けることが重要です。

リーチの確認方法

Instagramでは「インサイト」という機能を使ってリーチを確認することができます。これはInstagram上で無料で利用できる公式の分析ツールで、リーチをはじめとする様々なデータを確認することができます。

リーチを確認できるのはビジネスアカウントのみ

Instagramのインサイトを利用するためには、プロアカウントに切り替える必要があります。プロアカウントとはビジネス用アカウントのことで、インサイトを利用した分析のほか、広告機能やショッピング機能が利用可能です。移行は無料で行えるので、まずはプロアカウントへの切り替えを行いましょう。

リーチを確認する方法

インサイトからアカウント全体のリーチを確認する方法と、投稿ごとにリーチを確認する方法を紹介します。なお、PCやスマートフォンのブラウザ版Instagramでは機能が限定されており確認できないため、スマホアプリ版のInstagramを使用しましょう。

インサイトから確認する

  1. 自分のアカウントのプロフィールページを開き、右上のメニュー(☰)をタップする。
  2. 「インサイト」をタップする。
  3. 表示されたプロフェッショナルダッシュボードから「閲覧数」をタップする。
  4. 指定期間のリーチ数やその他の詳細なデータが表示される。期間を変更したい際は、画面上部のプルダウンから任意で指定する。

投稿ごとに確認する

  1. リーチを確認する投稿をタップする。
  2. 投稿の下にある「インサイトを表示」のリンクをタップする。
  3. 投稿インサイトが開き、リーチ数やインプレッション数、エンゲージメント数などを確認できる。

このインサイトの機能を使って、さまざまなデータを確認することができます。Instagramアカウントを伸ばすには、こうしたデータををしっかり分析することが大切です。

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Instagramでリーチ数を増やすには?

では、実際にリーチを増やすにはどうすればいいのでしょうか?Instagramで投稿のリーチ数を増やすための10個のポイントを解説します。

ユーザーに見られやすい時間に投稿する

Instagramでは新着の投稿の方がユーザーの目に触れやすいという特徴があります。つまり、ユーザーがInstagramを利用しているタイミングで投稿すれば、投稿を閲覧してもらえる可能性が高くなるということです。

リーチ数を増やしたいのであれば、より多くのユーザーがInstagramを利用している時間帯に投稿することが重要です。一般的に、Instagramを利用しているユーザーが多いのは以下の3つの時間帯です。

  • 通勤時間帯の7時から9時ごろ
  • お昼休みの12時から13時ごろ
  • ゴールデンタイムと呼ばれている20時から22時ごろ

同じ曜日でも投稿時間帯によってリーチ数が変わることも珍しくありません。まずは上記の時間に投稿し、どの時間帯の反応が良いかテストしてみましょう。また、フォロワーが100人以上いれば、フォロワーのアクティブな時間帯をインサイトで確認することができます。それを参考にして、フォロワーが特に活動している時間を狙って投稿してみるのもよいでしょう。

投稿の質を上げてエンゲージメント率を上げる

Instagramは、エンゲージメント率が高い投稿ほど優先的におすすめや発見タブに表示される傾向があります。つまり、エンゲージメント率を高めるほど、リーチ数も増えやすくなるのです。

エンゲージメント率を高めるためには、投稿の質を上げ、エンゲージメント数を増やすことが重要です。例えば、ユーザーが求めている情報の発信や、コンテンツのクオリティ向上、ユーザーにコメントを促すような投稿を行うことで、「いいね」や投稿の保存、コメントといったエンゲージメントを獲得することに繋がります。

エンゲージメント数の増やし方については以下の記事で詳しく解説しています。

インスタのエンゲージメントとは?上げ方・計算方法を解説

投稿やハッシュタグを分析して改善する

自社アカウントのフィード投稿を比較している画面。
インプレッション数やリーチ数、いいね数、コメント数、保存数、エンゲージメント数などを比較している。

リーチ数を増やす上で欠かせないのが、投稿の分析です。自社アカウントの中でリーチ数が高い投稿を分析して改善を重ねていけば、投稿のリーチ数を上げていくことができるでしょう。

また、投稿の分析をする際にはハッシュタグを分析することも重要です。Instagramでは2021年からフリーワードでの検索ができるようになりましたが、ハッシュタグ検索もいまだに顕在です。

インサイトや分析ツールを利用し、自社で利用しているハッシュタグの中でユーザーからの反応が良いものを確認し、ユーザーが好む投稿のジャンルを知ることで、より多くのリーチ数を獲得できる投稿の傾向を掴むことができます。

投稿頻度を増やす

投稿数が多いと、その分ユーザーの目に触れるチャンスも増えます。投稿を続けることで、過去の投稿ではリーチできなかったユーザーに届く可能性も高まります。毎日1回投稿できるのが理想ですが、難しい場合でも2~3日に1回は投稿するよう心がけましょう。

ただし、頻度を増やすために投稿の質が落ちてしまうと、エンゲージメント率が下がり逆効果になりかねません。あくまで品質と頻度のバランスを意識しつつ、できる範囲で投稿回数を増やしてみてください。

フォロワー数を増やす

Instagramの分析ツールのイメージ。
フォロワー数推移やインタラクションなどをグラフ表示している。

フォロワー数を増やすこともリーチ数の増加に繋がります。Instagramでは多くの場合、最初に投稿を閲覧するのはフォロワーです。フォロワーの母数が多ければ、投稿した直後のリーチ数が増えやすいため、フォロワーの数が多いほどリーチ数の増加も期待できます

また、フォロワーが増えて「いいね」や保存の数が増えると、フォロワー以外への拡散力も高まりリーチ数の増加に繋がります。日頃からフォロワー獲得につながるような投稿や施策にも力を入れましょう。

ただし、フォロワーが多いからといって必ずリーチ数が増えるとは限りません。フォロワーからの関心が低い投稿を続けると、フォロワーはアカウントへの興味を失い、エンゲージメントが下がって投稿が上位に表示されにくくなってしまいます。単にフォロワーを増やすだけでなく、フォロワーが求めている投稿を行い、関心を持ち続けてもらうことが重要です。

フォロワーとのコミュニケーションを増やす

現在のフォロワーとの交流を深めることも、リーチ数の増加に繋がります。コミュニケーションが活発になるとフォロワーに親近感を持ってもらえ、投稿を優先的に見てもらえたりエンゲージメントが増えたりする傾向があります。その結果、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすくなり、リーチ拡大が期待できます。

例えば、コメントへの返信や「いいね」、ユーザー投稿をストーリーズでシェア、ストーリーズのアンケートや質問機能を使うなどしてフォロワーとのコミュニケーションを行いましょう。

ストーリーズやリール、ライブ機能を活用する

Instagramにはフィード投稿以外にも「ストーリーズ」「リール」「インスタライブ」といった発信方法があります。複数の機能を活用することでリーチ拡大のチャンスが増えるので、積極的に使ってみましょう。また、それぞれ特性が異なるため、伝えたい内容に応じて使い分けるとよいでしょう。

  • ストーリーズ: 24時間で消える投稿のため、フィード投稿より気軽に発信できます。アンケートや質問機能を使った気軽なコミュニケーションも取れるため、日常的な接点を作りやすいという特徴があります。また、フィード投稿は埋もれやすいため、投稿をストーリーズで知らせるのも効果的です。
  • リール:最大3分の短尺動画です。フォロワー以外のユーザーにも閲覧されやすい傾向があり、多くの人の関心を集めるほどさらに拡散されやすくなります。それにより、一気に大量のリーチを獲得することも可能です。
  • インスタライブ:リアルタイムでフォロワーと交流できるライブ機能です。配信を開始するとフォロワーに通知が届き、ストーリーズ欄では「LIVE」タグが付いて目立つ表示がされて注目を集めやすくなります。また、ライブ配信中はコメントで直接交流できてエンゲージメントが高まりやすいため、その後の通常投稿のリーチ数の増加にも繋がります。

共同投稿(コラボ機能)を活用する

共同投稿とは、1つの投稿を複数のアカウントで発信できる機能です。最大5名まで共同投稿者として招待可能で、各アカウントのフォロワーに投稿が表示されるため、新しいユーザーへリーチすることができます。共同投稿者が多いほどさらに広いフォロワー層に届くので、可能であれば複数人でコラボするのがよいでしょう。

また、複数アカウントのファンが集まることで、投稿へのいいねやコメントも増えやすくなります​。エンゲージメントが高まればおすすめにも載りやすくなり、結果として新規ユーザーへのリーチも広がる好循環が期待できます。

キャンペーンを実施する

ユーザーを巻き込めるようなキャンペーンを実施することで、リーチ数を一時的に伸ばすことが可能です。ただし、Instagramは拡散力が弱いSNSなので、キャンペーンを実施しても基本的にはフォロワーにしか閲覧されません。フォロワー以外のユーザーからのリーチを獲得するためにはキャンペーンに関する投稿を広告で配信する必要があることに注意しましょう。

また、キャンペーンの実施は継続的なリーチ数の増加には繋がらない点にも注意が必要です。基本的にはプロフィールへのアクセス増加から、フォロワー獲得や自社サイト流入を狙う目的で実施する施策であることを理解しておきましょう。

Instagramではキャンペーンを実施する際にはいくつかの注意事項があります。主な注意点は以下の通りです。

  • 金銭や金券などを提供するキャンペーン
  • 「いいね」やコメント、タグ付けなどを促すキャンペーン

他にも細かい注意点があるので、キャンペーンを行う際には事前にInstagramのコミュニティガイドラインプロモーションガイドラインを熟読しておきましょう。

広告を活用する

広告を使えば、現在のフォロワーに限らず指定したターゲット層に広くリーチすることが可能です。 InstagramはMeta社の広告システムを活用しており、高度なターゲティング機能を持っています。それにより年齢・性別・興味関心・地域など細かく絞ったターゲットに対して広告を配信することができるのです。そのため、費用はかかるものの短期間で効率よくリーチ数を伸ばすことができます。

リーチが伸びないときに考えられる要因

「一生懸命投稿しているのにリーチ数がなかなか伸びない…」そんなときは、次のような原因がないか振り返ってみましょう。

投稿時間がフォロワーのアクティブ時間とズレている

リーチが伸び悩む原因の一つに、投稿する時間帯のミスマッチがあります。例えば、フォロワーの多くが昼間に活動しているのに真夜中に投稿してしまうと、投稿直後にほとんど見てもらえず埋もれてしまいます。

Instagramのフィードは必ずしも時系列ではなく興味関心や新しさでも表示順位が変わるため、投稿直後に十分なリアクションが得られないと後からフォロワーがアプリを開いたとき優先表示されにくくなるのです。

インサイトを見てフォロワーがアクティブな時間を参考にしたり、いろいろな時間に投稿して反応の良し悪しを比較したりして、フォロワーのアクティブな時間帯に合わせて投稿時間を見直しましょう。もし、アクティブな時間帯に投稿するのが難しければ、予約投稿機能を活用すると良いでしょう。

コンテンツがターゲットに響いていない

リーチが伸びないとき、投稿コンテンツそのものがターゲットの興味・関心にマッチしていない可能性もあります。自分が伝えたい内容ばかり優先して、肝心のフォロワーや見込み顧客が求める情報からズレてはいませんか?

ユーザーに響かないコンテンツはエンゲージメントが低くなり、結果として拡散されにくくリーチも伸び悩みます。 「発信したい情報」より「ユーザーが受け取りたい情報」にフォーカスすることで、興味を持つ人が増えリーチ拡大につながります。

ターゲットユーザーが本当に知りたいこと、楽しめることは何かを改めて考え、投稿内容の方針を見直しましょう。また、アカウントの投稿に一貫性がない場合はテーマを絞り込んで統一感を持たせることも重要です。

エンゲージメント率が低く、アルゴリズムに評価されていない

投稿に対するいいねやコメントなどのエンゲージメント率が低いと、「人気がない投稿」と判断され、フォロワーのフィードでの優先表示順位が下がったり、発見タブに載りにくくなったりします。

エンゲージメント率が低いと感じていたら、その原因を探って改善しましょう。コンテンツ内容はもちろん、ハッシュタグの見直しも行うとよいでしょう。それでも反応が薄い場合、投稿形式を変えてみるのも一つの手です。

アルゴリズムが変わった

SNSでは時折アルゴリズムのアップデートが行われ、これまで優先表示されていたコンテンツが急に届きにくくなるケースがあります。これまで順調にリーチを獲得できていたのに、急にリーチ数が減少した場合は仕様様変更が影響している可能性があります。 

仕様変更が疑われるときは、まず最新情報を収集しましょう。「Instagram アルゴリズム 変更」などで検索すると、有識者による分析記事やSNS投稿がヒットします。信頼できる情報源から最新のアルゴリズムの傾向を掴み、自分の運用にアップデートを加えましょう。

まとめ

リーチは投稿がどれだけの人に見られたかを表す指標です。フォロワー以外のユーザーのリーチ数が増加すれば、新規フォロワーの獲得や自社サイトへの流入数増加に繋がります。また、リーチはエンゲージメントと強い相関があるため、リーチ数を増やしたいのであればエンゲージメント率を高めることも重要です。

そうした指標を追い、成果をしっかり図るためには日々の結果をトラッキングしながら分析し、PDCAを回すことが大切です。Instagaramのインサイトでも数値を取ることはできますが、ツールの導入を検討するのもおすすめです。

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