Twitter最新機能解説|「コミュニティノート」
Date : 2024/09/09
米国時間12月10日、Twitterでより正確な情報を入手できるようにすることを目的に作られた「コミュニティノート」機能の提供開始が発表されました。この新機能により、誤解を招く可能性があるツイートに対し、投稿者以外のユーザーが「背景情報を提供」できるようになりました。(詳細)
コミュニティノートとは?
これまでツイートの内容を他の人が訂正するには「返信」や「引用RT」といった形で投稿する方法がありましたが、正しい情報が目立ちにくいといった課題がありました。
今回リリースされた『コミュニティノート』を活用することで、誤解を招くようなツイートや事実と異なるツイートに対して、その内容が信頼できない理由の説明や裏付けをツイートと一緒に表示させることができるため、誤情報の拡散を防ぐことができます。
また、さまざまな視点を持つ人々から情報が提供されることから、Twitterユーザーがより適切な情報を得られることが期待されます。
コミュニティノートを書くことができる人
一定の基準を満たす全てのTwitterユーザーがノートを寄稿することできますが、寄稿者になるためには申請が必要となります。
登録時に必要な条件は以下の通りで、私自身も簡単に登録することができました。
Twitterアカウントに登録してから6ヶ月上経過している必要があるため、新規ユーザーの方はご注意ください。
どんなツイートに表示されるのか?
全てのツイートにノートを寄稿することができますが、現時点では、ツイートが「誤解を招く可能性がある」ことを示す場合のみ、ノートが表示されるようです。(詳細)
実際に投稿に寄稿されたノートを確認してみると、事実に関する背景や投稿では伝え切れていない詳細が記載されていることがわかります。
しかし、“どういった投稿が誤解を招く可能性がある投稿に該当するのか”といった判断基準については、現時点では公式ページで確認することができませんでした。
ノートが表示されるまでの流れ
寄稿されたノートはすぐにツイートと一緒に表示されるわけではなく、次の流れで評価され、条件を満たした内容のみがツイートと一緒に表示されます。
(参照:公式ページより)
- 寄稿者からのツイートに対する補足・訂正・解説がメモとして提出されます。
- 提出されたメモは専用ページで他のユーザーによって3段階(「役に立った」、「役に立たなかった」、「さらに評価が必要」)で評価されます。
- 基準を満たしたノートはツイートと一緒にタイムラインに表示されます。
※寄稿されたメモが評価される専用ページ
※この時点では、タイムラインにはノートが表示されていない通常の投稿として表示されています。
※【評価が必要】に分類されているツイート下部に表示されている【このツイートのノートを表示】をクリックすると、寄稿されたノートを確認して評価することができます。
自分のツイートについたノートは削除できるのか?
公式ページのQ&Aでは自分のツイートにコミュニティノートがついた時の対処法のみ確認できました。ツイートの投稿者自身はノートを削除するなど勝手に操作することはできない可能性が高いでしょう。
自分のツイートについたノートに納得できない場合はどうすればいいのか?
ツイートに表示されている内容について、寄稿者による追加のレビューをリクエストを行うことで、別の寄稿者の再評価を待つことができます。(詳細)
ノートの内容が規則に従っていないと思われる場合は、『 ••• メニュー』をクリックまたはタップして [報告] を選択するか、コミュニティメモの報告フォームを使用して報告することができます。
※有害なコミュニティメモの報告先
その他
もし、故意に『悪意のある情報』が提出されて高い評価を得た場合、誤った内容のノートがツイートと一緒に表示されてしまうのではないのか?といった懸念があげられますが、提出されたメモは多数決で表示が決まることはない、とされています。ノートとして表示されるためには、必ず、反対意見を持っている可能性がある寄稿者間の合意が必要、とされており、公平性が保たれた仕組みだといえそうです。
今後、日本のユーザー間でもノートの利用頻度が増えてくることが予測されますが、ルールの変更点や利用方法など、引き続き経過を追っていきたいと思います。
※表示されている内容は2022年12月21日時点の情報となります。コミュニティノートに関する最新の情報はこちらをご覧ください。