成果につながるInstagram競合分析の方法を解説!

成果につながるInstagram競合分析の方法を解説!

Date : 2025/07/14

「自社アカウントの改善ポイントを明確にしたい」
「アカウントの運用がうまくいっているのか、判断基準がない」

そんな自社アカウントの運用の改善のカギを握るのが、他社のアカウントを分析する「競合分析」です。競合アカウントを分析することで、伸びる投稿のヒントが見つかったり、比較して自社アカウントの強みや改善点が見えてきたりします。

自社アカウントの成果をしっかりと出すためにとても大切なのです。

本記事では、Instagramの競合分析の手順と見るべきポイントをご紹介します。競合アカウントの成功のコツを自社アカウントにも取り入れ、成果を伸ばしていきましょう。

なぜInstagramで競合分析をする必要があるのか

様々なビジネスシーンにおいて行なわれる競合分析。「重要なのはなんとなく分かるけれど、Instagramではなぜ必要なんだろう?」そんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。まずは、Instagramにおいて競合分析が必要な理由を説明します。

0から考えるよりも、真似をする方が効率がいいから

競合アカウントは、自社アカウントと発信しているジャンルやターゲットが似ているため、運用に活かせるヒントがたくさん隠れています。絵文字の使い方一つをとっても、そこには競合アカウントならではの工夫が込められているかもしれません。

また、競合アカウントが何度も行なっている施策や継続して行なっていることは、成果が出ているものである可能性が高いです。そうした施策や工夫を見つけて自社アカウントの運用に生かすことで、0から試行錯誤して失敗しながら学ぶよりも、成功までの時間を短縮することができます。

無意識にやっていたことを言語化できるから

普段行なっていることを、自分で客観的に見て評価したり言語化したりするのは案外難しいです。しかし、競合アカウントを基準として比較することで、自社アカウントを客観的に見ることができます。

それにより、無意識に行なってきたことや、なんとなく良いと感じて続けていたことなどを言語化でき、自社アカウントの強みや改善点をより明確に把握できるでしょう。また、言語化して整理することで再現性も上がり、チーム内で共有したり今後の戦略に組み込んだりもしやすくなります。

競合アカウントとの違いから、自社アカウントの特徴が見えてくるから

競合アカウントと自社アカウントと比較することでそれぞれの違いが見え、自社ならではの特徴が浮き彫りになります。それまでは見えていなかった強みや、改善するべきことが分かるでしょう。それにより、競合アカウントと差別化できるポイントや、運用の方向性も見えてくるかもしれません。

Instagramでの競合分析で確認すべき4つのポイント

競合分析を効果的に行なうには、ポイントを押さえることが大切です。最低でも次の4つは必ずチェックするようにしましょう。

1. 競合アカウントの戦略

誰に向けて、何を発信しているのか。そして、それによってどのようなブランドイメージをつくろうとしているかといった「戦略」を分析します。特に、アイコンやプロフィール、ハイライト、グリッド投稿に注目して見てみるとよいでしょう。

  • 誰をターゲットにしているか?

競合アカウントはどんなユーザー層に向けて発信しているでしょうか。プロフィール等に書いてある内容以外にも、投稿内容や言葉の使い方などからメインのユーザー層を推測してみましょう。

  • どんな価値を提供しているか?

競合アカウントはユーザーにどのような価値を提供しているでしょうか。例えば「お手軽レシピ」「最新のファッショントレンド」など、ユーザーがその競合アカウントに期待していることを考えてみましょう。

  • どんな世界観をつくろうとしているか?

競合アカウントはどのような世界観やブランドイメージをつくり出しているでしょうか。画像の色味やレイアウト、フォント、キャプションの文体、絵文字の使い方など、投稿において統一されていることを探しましょう。

2.競合アカウントの戦術

どんな機能を使って、どういう導線や体験を作り出しているかといった「戦術」を分析します。

  • どの機能を積極的に活用しているか?

フィード、ストーリーズ、リール、ライブなど様々ある機能のうち、どれを重点的に使っているでしょうか。積極的に使っているものは、その競合アカウントが特に重視しており、効果が出やすい機能かもしれません。

  • どの機能を活用していないか?

逆に、競合アカウントがあまり使っていない機能もチェックしましょう。活用していない機能があれば、「リールが少ないのはフィードの方が反応が良いのかも」といった理由も推測してみましょう。

  • 何をゴールにしてアカウントを運用しているか?

競合アカウントの運用のゴールを知ることで、自社アカウントとの運用方針の違いを把握し、目標設定の参考にできます。プロフィールのリンク先や、投稿内の文言など、ユーザーを次の行動に誘導する要素があればそれから推測してみましょう。

3.競合アカウントの投稿

投稿の内容や工夫を分析します。なお、フィード、ストーリーズ、リール、ライブ配信のどの投稿形式においても、投稿の頻度、曜日、時間帯は重要な指標です。また、投稿画像には何が写っているか、どう写しているか、何を伝えているかも意識して確認しましょう。

  • フィード投稿での工夫は何か?

フィード投稿においては、キャプション、ハッシュタグ、メンション、タグ付け、画像内のテキストの有無や付け方などを確認しましょう。

  • ストーリーズ投稿での工夫は何か?

ストーリーズ投稿においては、スタンプの使い方やタグ付け、リンクの有無、ストーリーズならではの機能(アンケート、質問、クイズなど)を使っているかをチェックしましょう。また、ハイライトにストーリーズをまとめている場合、そのまとめ方(例:「商品一覧」「Q&A」)も確認するとよいでしょう。

  • リール投稿での工夫は何か?

リール投稿においてはキャプションやハッシュタグ、テロップの付け方、メンション、タグ付け、動画の長さなどを確認しましょう。

  • ライブ配信での工夫は何か?

ライブ配信を実施している場合、その内容や告知の仕方、配信時間を確認しましょう。ライブ配信後にアーカイブを残している場合は再生回数やコメント数も確認できるので、忘れずにチェックしましょう。

4.競合アカウントのデータ

フォロワーやいいね、コメントの数、エンゲージメント率といった「データ」を分析します。

  • フォロワー数は増えているか、減っているか?急な変化はあるか?

順調に増加しているのか、伸び悩んでいるのか、あるいは急増した時期があるのかなど、競合アカウントのフォロワー数の推移を観察してみましょう。また、フォロワー数が急増した時期があれば、そのタイミングでどんな投稿があったかも確認しましょう。

  • どんな投稿が伸びているか?

投稿のうち、たくさんの人に見られてインプレッション数が多い投稿や、いいねやコメントなどのエンゲージメント数が多い投稿を調べます。人気の投稿からは、ユーザーに響くテーマやコンテンツ形式が見えてきます。

  • どんな投稿が伸びていないか?

投稿の中であまり反応が良くなかったものもチェックします。エンゲージメント数が低い投稿にはどんな特徴があるでしょうか。伸びていない投稿はユーザーに響かなかった理由がどこかにあり、同じ失敗を繰り返さないためのヒントになります。

Instagramでの競合分析の手順

次に、Instagramで競合を分析するための具体的な手順を紹介します。ここまでに紹介したポイントを押さえながら、この手順に沿って進めることで効率よく効果的に分析することができます。

1. 「競合」を定義する

最初に、自社にとって「競合」とは何かを定義しましょう。競合といっても、必ずしも同じ商品やサービスを提供する企業のアカウントや、同じテーマで発信するアカウントだけとは限りません。Instagramにおいては、同じターゲット層に向けて発信しているアカウントも競合といえるでしょう。まずは自社アカウントの業界や商品領域、ターゲットを整理し、分析すべき競合はどんなアカウントかを明確にしましょう。

2. 競合アカウントをリストアップする

次に、定義をもとに具体的な競合アカウントをリストアップします。Instagramの検索タブでキーワードやハッシュタグで検索する方法が一般的です。アカウントは次の手順で絞り込むので、数は気にせずに気になったアカウントはリストに入れておきましょう。

3. 特に参考にすべきアカウントを絞り込む

リストアップした競合アカウントの中から、特に分析すべきアカウントを選びます。やみくもにいろいろなアカウントを分析しようとすると時間がかかるため、分析の優先度を付けて5件ほどピックアップするとよいでしょう。選定基準としては、「商品・サービスが似ている」「投稿の雰囲気が似ている」「自社アカウントよりエンゲージメント率が高い」「自社アカウントよりフォロワーが多い」などの観点から総合的に見て決めましょう。

4. 参考にすべきアカウントに関する気づきを書き出す

絞り込んだ競合アカウント一つひとつを見て、先述の4つのポイントをもとに、気づいたことをどんどん書き出します。ちょっとしたことでもヒントが隠れている可能性があるので、目に留まったことは書き留めておきましょう。

5. アカウントごとに気づきを整理する

気付いたことをアカウントごとに整理します。整理することで後から見返した時に理解しやすく、チームで共有もしやすくなります。グループ分けしたり、図や表で整理したりすると複数アカウントで比較しやすいのでおすすめです。

6. 自社アカウントでやるべきことを洗い出す

ここまでに得られた気づきをもとに、自社アカウントで行なうべきことや改善案、新しい施策のアイデアなどを洗い出します。なお、「夜に投稿する」ではなく「夜20~21時に投稿する」のように、施策はできるだけ具体的にしましょう。

7. やるべきことに優先順位をつける

最後に、インパクトが大きい施策やすぐ実行できる施策から取り組むために、優先順位を付けます。迷った場合は、「効果の高さ×実現の容易さ」を基準に決めるのがおすすめです。そして、優先順位を決めたらスケジュールや計画に組み込み、実際の運用に反映していきましょう。

競合分析を、もっと簡単に・もっと深く、するための方法

競合分析は手作業でもできますが、一つひとつ投稿をチェックして、数字を記録して…となるとかなり手間がかかります。また、アカウント運用においてPDCAサイクルを回す中で、複数の競合アカウントを長期間にわたって追跡するとなるとさらに大変です。

もっと手軽に、でも効果的に分析したい」そんな方におすすめなのが、分析ツールの導入です。おすすめする理由と、特におすすめなツールを紹介します。

Instagramのインサイト機能では、できないことが多すぎる

Instagramには公式でインサイト機能が用意されていますが、これで確認できるのは自社アカウントのデータのみで、競合アカウントのものは確認できないのです。そのため、競合分析をするには競合アカウントのプロフィールや投稿を人力でチェックして記録するしかありません。

また、フォロワー数のように日々変動するデータを追跡するには、毎日アカウントを見に行って記録したり、スクショを取ったりしなければならず非効率です。さらに、複数の競合アカウントのデータを比較するには、収集した情報を別途Excelなどに移す必要もあります。

このように、Instagramのインサイト機能では競合分析の観点ではできないことが多々あるため、公式以外のツールを導入するのがおすすめなのです。

競合分析をするためのツール「SINIS for Instagram」

競合分析を効率化・高度化するツールとしておすすめなのが「SINIS for Instagram(サイニス フォー インスタグラム)」です。

SINIS for Instagramは、効果的なInstagram運用をサポートするツールです。InstagramビジネスアカウントのインサイトデータをPC上で管理・分析でき、競合アカウントの分析も可能です。ここでは競合分析に役立つ特徴を4つご紹介します。

  • フォロワー数の増減がわかる

SINIS for Instagramは競合アカウントのフォロワー数を自動で収集してくれるため、グラフで一目で推移を確認できます。また、自社アカウントや他の競合アカウントのフォロワーの推移を一つのグラフ上で確認でき、簡単に比較できます。

  • 投稿が見られた回数やエンゲージメント数がわかる

競合アカウントの各投稿の見られた回数やエンゲージメント数を確認できます。一覧で見られ、並べ替えもできるため、競合の人気コンテンツの傾向分析が飛躍的にやりやすくなります。

  • 使っているハッシュタグがわかる

SINIS for Instagramでは、競合が投稿でよく利用するハッシュタグを抽出したり、ハッシュタグごとの反応を調べたりすることができます。手動で一つひとつの投稿からハッシュタグを拾い出さずとも、伸びるハッシュタグを簡単に分析できます。

  • 競合アカウントのデータをダウンロードできる

SINIS for Instagramではワンクリックで競合アカウントのデータをダウンロードすることができます。CSV形式のデータは、より高度な分析をする場合に役立ちます。また、競合アカウントの主要データをまとめたPowerPoint形式のレポートもダウンロードでき、上司やクライアントへの報告資料作成もスムーズです。

まとめ

Instagramで競合分析をすると、自社アカウントの改善ポイントや成功のヒントを得ることができます。それは、自社アカウントの成果を上げる近道になります。

「戦略」「戦術」「投稿」「データ」の4つの観点から、競合アカウントを分析してみてみましょう。そして、競合分析から分かったことを自社アカウントの運用にどんどん取り入れ、PDCAを回していきましょう。

ただし、Instargam公式のインサイト機能では競合アカウントのデータを確認できないため、一つひとつのアカウントを確認して回らなければなりません。より簡単に、効率よく、もっと深く分析をしたい。そんな方はツールの導入を検討してみてください。

Instagram分析ツールの「SINIS for Instagram」は、インサイト機能では分からない競合アカウントのデータを自動で収集します。そのデータはグラフで一目で確認でき、自社アカウントとの比較も可能です。

SINIS for Instagramは競合分析の強い味方となってくれるでしょう。効率的かつ深い競合分析によって、自社のInstagram運用をレベルアップさせましょう。

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