アース製薬株式会社 / Instagram運用・屋外広告支援
Client
アース製薬株式会社
Support
Instagram運用支援、SNSコンテンツ企画 / ディレクション、SNS広告配信、OOH企画・デザイン・掲出ディレクション
Launch
2022年6月〜
Detail
以前まで、X(旧Twitter、以下「X」)やLINEを中心に生活者とのコミュニケーションを行ってきたアース製薬。国内でInstagramの利用が伸びる中で「アースとしても新しいタッチポイントをつくりたい」という気持ちはありつつも、主力が“虫ケア用品”であるため「写真が主役のInstagramとは相性が悪いのでは」「映えさせにくい商材をどう見せるかが難しい」という理由から、これまでInstagramのアカウント開設は見送っていました。
その一方で、単なる情報発信ではなく「アース製薬面白いな」と言われるような話題性のある取り組みをしたい、というニーズははっきりとしていました。
こうした課題を踏まえ、当社は単なる投稿運用ではなく“仕掛ける”ことを前提にしたInstagram施策を企画・実施。
以下は、これまでの主な施策です。
- G目線シリーズ
- アース製薬商品総選挙
- モンダミンサイコロ
- アース製薬の公式Instagramを見てください!&ノーマットBINGO
- なつやすみのえにっき
施策の効果
- Instagram施策がXで話題となり、テレビ露出や広告賞(ACCシルバー/JAAA賞)にも波及。「Instagramで面白いことをする → Xで取り上げられる → バズる」という好循環を実現。
- OOHをInstagramキャンペーンの入口としたユニークな企画「アース製薬の公式Instagramを見てください!&ノーマットBINGO」により、5月6日〜5月31日のキャンペーン期間中に約3000名のフォロワーを獲得。
- 「小学生が書く絵日記」を題材にしたストーリーテリング型の企画では中日新聞WEBなど複数メディアに取り上げられ、企画実施期間だけで約2万4000人超のフォロワー数の増加に。
G目線シリーズ
G(ゴキブリ)視点で日常を切り取るInstagram運用は、Xやテレビにも波及して話題化

立ち上げ期のフォロワー獲得キャンペーンで一定数のフォロワーを確保したあと、第一弾企画として投入したのが「G目線のInstagram」です。
もしゴキブリがInstagramをやっていたら——という設定で、G(ゴキブリ)の視点で日常を切り取ったフィード投稿を黙々と更新していく、という一見すると正体がわからないクリエイティブ構成にしました。あえて運用コンセプトを明かさずに投稿を重ねることで、X上で「これゴキブリの目線では?」とユーザーに“発見させる”流れをつくり、狙い通りUGCを発生させることに成功しました。
実際にXでの話題化を起点にテレビ露出や広告賞(ACCシルバー/JAAA賞)にも波及し、「Instagramで面白いことをする → Xで取り上げられる → バズる」という好循環をつくることができた事例です。
投稿自体はストーリー仕立てで、アース製薬本社に潜入する回・大阪編・沖縄編・「岡田を追え!」で有名な芸人兼YouTuberの岡田康太氏とのコラボ編など、様々なシリーズを継続的に展開。写真の中にはさりげなくアース製薬の各種商品を映り込ませ、エンタメ性を保ちながらもブランド想起と商品への導線を確保しました。
これにより、Instagram上ではファンからのコメントが継続的に集まり、X側でもシリーズの再開を待つ声が見られるなど、定期的に話題になる“SNS横断企画”を生み出すことができています。
アース製薬商品総選挙
アース製品を“選挙ポスター風”に見せる企画でSNSと本社OOHを連動し、
商品ラインナップの認知とアカウント遷移を同時に促進
なんか弊社内でバチバチの選挙はじまってるけど pic.twitter.com/mfpAZiU32P
— アース製薬🌏 (@EarthOfficialJP) April 18, 2023
アース製薬の多彩な商品ラインナップを楽しく認知してもらうべくスタートしたのが、選挙をモチーフにした企画「アース製薬商品総選挙」です。
当時(2023年)の統一地方選挙のタイミングに合わせ、「もしもアース製薬の商品が本当に選挙ポスターになったら」という発想で各商品を候補者風にビジュアル化。コピーや肩書きも実在の選挙ポスターさながらのテイストで作り込み、本社オフィス内に実物ポスターとして掲出することで“実在感”を演出しました。
実際に投稿を見たフォロワーが「見に行ってきた」とXに投稿するなど、オンラインとオフラインをまたぐ動きをつくることができました。
Instagram上では、シリーズとして複数回にわけて各「候補者」を紹介し、キャプション内でも選挙ネタに寄せたワードや架空の党名を散りばめることで、ユーザーがツッコミやすい文脈を用意。実際に「この候補者に投票したい」「この名前は親族なのでは?」といった細部まで見たコメントが集まり、投稿1本ごとのリーチ・エンゲージメントも安定して獲得できました。
SNS上で完結させず、屋外の看板などオフラインの施策を作る・商品をユニークに取り上げたことで、Instagramのアカウント遷移も一定数生まれ、アカウントの滞在や回遊につなげられた施策です。
モンダミンサイコロ
「モンダミン」の文字がそろうまで毎日サイコロ投稿、
あえて“映えない”フィード投稿でツッコミと参加を生む長期チャレンジ施策
フィード全体を使ったチャレンジ企画として実施したのが「モンダミンサイコロ」です。
これは、マウスウォッシュブランド「モンダミン」の文字がInstagram上で縦一列にそろうまで、毎日サイコロを振ってその結果を投稿し続けるというもの。しばらく公式のプロフィールグリッドが「モ」「ダ」「ミ」「ン」の文字だけで埋め尽くされるという異様な状態を作り、アカウントに訪れた人が狂気的な面白さを感じられるように設計しました。
あまりに同じ文字が続くため、コメント欄では「モがストライキしてる」「ダンダミンになってて笑う」など、日々の結果にツッコミを入れるファンが定着し、企画そのものを応援するスタイルのコミュニケーションが生まれました。
チャレンジ期間中同じクリエイティブが続くため、途中でライブ配信を挟む・広告配信でタッチポイントを広げる・神田駅構内でOOH掲出を行うなど、オンラインとオフラインを連動させて展開。Instagram上のネタを実際に街で見られるようにしたことで、企画全体としての話題性を最後まで維持できました。
結果として、“面白いことを継続しているブランド”としてのイメージをさらに強めることができました。
アース製薬の公式Instagramを見てください!&ノーマットBINGO
過去の“仕掛け”を年表で見せるOOHとピールオフ式ビンゴを連動、
駅からInstagramへの参加導線をつくり約3000人のフォロワー増


「ノーマットの丸いフォルムがビンゴの穴っぽい」という発想から生まれたのが、Instagram上で毎日数字を発表していく参加型企画「ノーマットビンゴ」です。
その前提として、まずは新宿駅のOOHで「アース製薬の公式Instagramを見てください!」というコピーと共に、これまで実施してきた一風変わったInstagram施策を年表形式で掲出。「このアカウントはずっとSNSで仕掛けてきている」という文脈をつくりました。年表の上にはピールオフ式でビンゴカードを貼り出し、その場でカードをめくった人が次の企画=ノーマットビンゴに参加できるようにし、OOH自体をキャンペーンの入口として機能させています。
「モンダミンサイコロ」と同様、あえて“映えない”投稿が続く構成にしつつ、今回は新宿駅でのOOH掲出と連動させ、実際にビンゴカードを持ち帰って参加できる“物理参加型”に拡張したのがポイントです。駅でカードを剥がした人がそのままInstagramに流入し、アカウントの投稿で毎日数字をチェックする、というオンラインとオフラインが循環する動線をつくりました。
Instagram側では、毎日決まった時間にその日の数字を投稿し、「あと1個でビンゴ!」「リーチした!」といったコメントが自然に並ぶようキャプションでも呼びかけを徹底。実際にDMでのビンゴ報告も500件以上集まり、ファミリー層を中心に“家で一緒に楽しむ”参加のされ方が見られました。
駅で実際に手に取ってもらう体験と、Instagramへの誘導を広告で並行して行ったことで、キャンペーン期間中に約3000名のフォロワー増加につながりました。
なつやすみのえにっき
子どもの夏休み絵日記を連載形式でホラー風に展開、
考察コメントを呼び込みながら約2.4万人のフォロワー増に貢献
夏休みシーズンに合わせて、「小学生が書く絵日記」をそのままInstagramで連載する形にしたのが「なつやすみのえにっき」です。
始めはほのぼのとしたタッチで「カブトムシをつかまえました!」と始まり、くろと名付けて育てていくものの、日が進むにつれて「つのがない」「パンやたまねぎを食べる」「すばやく逃げる」など、どう考えてもカブトムシではない描写が増えていき、気づいたフォロワーがコメント欄で「それゴキブリでは?」「お母さん早く気づいて!」と突っ込む構造に。
かわいい絵日記 × ホラー展開というギャップに、結末を推理したくなる考察要素が重なったことで、「次はどうなる?」と更新を待つ人が増え、結果として大幅なフォロワーの獲得に貢献しました。
中盤で、カブトムシ“くろ”が一時的にいなくなる回や、駆除アイテムがさりげなく登場する回では特にコメントが集中し、UGCとしてXにも拡大。中日新聞WEBなど複数メディアにも取り上げられています。
実施期間(2025年7月28日〜8月25日)だけで約2万4000人超のフォロワー増加につながり、ストーリーテリング型の企画でもアカウントを大きく伸ばせることを証明した事例となりました。
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