“コロナ感染拡大前後”で比較した、SNSにおける生活者の行動変容。企業はSNSとどう向き合うべきか??Instagramの投稿データ80万件を分析?
企業のSNS活用を支援するテテマーチ株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役:上田大介 以下「当社」)は、新型コロナウイルスの感染拡大が人々のライフスタイルに大きな影響を与えていることを受け、当社が提供するInstagram分析ツール「SINIS」に蓄積された80万件の投稿データを解析し、Instagramのユーザー動向と、そこから見えてきた生活者の行動変容について調査しました。
そして、調査結果にもとづき、新型コロナウイルスの感染拡大が続く今、企業はSNSとどう向き合うべきなのか提言いたします。
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調査結果のサマリ
・コロナ感染拡大後、Instagramのストーリーズ投稿の平均表示回数は31%増加し、
ユーザーのストーリーズ投稿の閲覧時間や閲覧頻度が上昇していると考えられることが判明。
・ユーザーのためになるノウハウを発信しているような「学習コンテンツ」関連のストーリーズ投稿の
平均表示回数は、臨時休校やリモート勤務化の加速に伴い上昇し続けている。
・「アパレル」および「雑貨」関連のストーリーズ投稿の平均表示回数は、
生活者に外出自粛が呼びかけられ始めた3月初旬から上昇し始めている。
・「観光」および「自治体」関連のストーリーズ投稿の平均表示回数は、都知事の緊急会見により
外出自粛要請が出され、大型テーマパークの休園延長が発表された3月下旬以降、伸びている傾向がみられる。
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調査概要
・対象期間:
2020年1月1日 0:00:00 〜 2020年4月6日 23:59:59
・対象アカウント:
当社提供のInstagram分析ツール「SINIS」(https://sinis.jp/)に登録されている約19,000アカウント
・対象投稿:
対象期間内に投稿された、フィード投稿502,073件とストーリーズ投稿302,360件
・グラフ反映対象:
フォロワー数10,000人以上のアカウントの投稿
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調査結果
1. 調査結果(全体)
Instagramに投稿されたコンテンツをフィード投稿とストーリーズ投稿に分けて分析した結果、フィード投稿の平均表示回数は横ばいに推移している一方で、ストーリーズ投稿の平均表示回数は2月中旬以降、上昇し続けている。
新型コロナウイルスの影響により生活者のライフスタイルに大きな変化が生まれていた3月25日〜31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日〜7日の期間と比べると31%増加しており、日本国内におけるコロナウイルス関連の話題が急増した2月中旬頃以降に、ユーザーがストーリーズ投稿を閲覧する時間や頻度が増えたと考えられる。
2.調査結果(業界別)
2-1. 「学習コンテンツ」関連アカウントについて
「学習コンテンツ」を投稿しているアカウントのフィード投稿の平均表示回数および平均保存数は、冬休み明けの時期から徐々に伸び始め、臨時休校が要請された直後の3月中旬ごろにピークを迎えている。
また、3月25日?31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日?7日の期間と比べると87%増加している結果となり、臨時休校に加えリモート勤務化が加速し、人々が家にいる時間が長くなったと考えられる期間中に上昇し続けている。
2-2. 「アパレル」関連アカウントや「雑貨」関連アカウントについて
「アパレル」および「雑貨」関連のコンテンツを投稿しているアカウントのフィード投稿の平均保存数は、2月上旬以降上昇傾向にある。
また、ストーリーズ投稿の平均表示回数は、季節の変わり目でアパレルや雑貨の需要が高まる時期にもかかわらず外出自粛が呼びかけられ始めた3月初旬から、上昇し始めている。
特に「アパレル」カテゴリの3月25日?31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日?7日の期間と比べると10%増加しており、以降も上昇傾向がみられる。
「雑貨」カテゴリのフィード投稿については、平均表示回数が減少傾向にある3月中旬以降にも、保存数が増加し続けている。
2-3. 「観光・レジャー」関連アカウントについて
「観光・レジャー」関連のコンテンツを投稿しているアカウントのストーリーズ投稿の平均表示回数は、都知事の緊急会見により週末の外出自粛要請が出され、大型テーマパークの休園延長も発表された3月下旬以降、伸びている傾向がみられる。
特に、3月25日?31日の期間中の「観光・レジャー」カテゴリのストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日?7日の期間と比べると23%増加している。
3. 業界別各データに関する解釈
3-1.? 「学習コンテンツ関連アカウントについて
「学習コンテンツ」関連アカウントの中には、英語や資格試験、お金の節約や家事など、特定のジャンルについて、生活者に役立つ知識を発信しているようなアカウントが含まれます。
これらの調査結果により、外出自粛要請により自宅で過ごす時間が長くなった生活者が、これまで以上に自分の生活に役立つノウハウを求めており、自宅での時間を有効活用しようとしていると推察できます。
企業が「おうち時間」スタンプを活用し、「おうち時間、何してる?」「おうち時間に読みたい本は?」などと問いかけることにより、生活者とのコミュニケーションが生まれている例もあります。
参考:Instagramで利用者に情報やサポートを提供し、利用者の安全を確保
https://about.instagram.com/blog/announcements/coronavirus-keeping-people-safe-informed-and-supported-on-instagram/
3-2. 「アパレル」関連アカウントや「雑貨」関連アカウントについて
「アパレル」関連アカウントの中には、おもにアパレルのECや店舗が運営しているアカウントが含まれます。「雑貨」関連アカウントの中には、生活雑貨や料理グッズなど幅広いジャンルのECや店舗が運営しているアカウントが含まれます。
これらの調査結果により、アパレル関連アカウントについては、暖かくなり始めて春服・夏服の需要が出てくるタイミングだということに加え、コロナの影響で外出ができなくなっているため、ネット上で洋服を探す人が増加し、投稿の需要が高まっていると考えられます。
「雑貨」関連アカウントは、「後で見返したい」「覚えておきたい」という気持ちから生まれる「保存」というアクションの増加から、生活者が、「いますぐに購入できなくても、後々の購入を検討するために保存をしている」という頻度が高まっている可能性が考えられます。
3-3. 「観光・レジャー」関連アカウントについて
観光・レジャー関連アカウントの中には、レジャー施設や、観光地が運用しているアカウントが含まれます。
旅行や外出の自粛ムードが続いているものの、ポジティブに「コロナが終息したら行きたい、やりたい」と思える場所やことを探している生活者も多いことが数字に表れています。
これらのアカウントが発信しているコンテンツに対しては「落ち着いたら絶対に行きます」「情報提供ありがとうございます」などといったポジティブなリアクションが多くついている特徴もみられました。
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総括
Instagram全体としては、新型コロナウイルス感染拡大前と比較し、ストーリーズ投稿が多く閲覧されるようになっている傾向がみられました。
企業からのInstagram投稿について、フィード投稿で発信している情報も、ストーリーズ投稿での補完を意識することにより、伝えたい情報をより多くの生活者に届けることが可能になると考えられます。
また、すべての業界において、「コロナウイルス対策」や「おうち時間の充実」につながる投稿には多くエンゲージメント(いいね、コメント、保存のアクション)がついている傾向がありました(マスクの作り方、手洗い方法、衣類の消毒方法や、家でできるストレッチ、家での時間を充実させる方法、等)。
緊急事態宣言が出され、不安な日々を送る生活者の多い今、SNSの「企業と生活者が同じ目線でコミュニケーションを取ることができる」という特性を活かして運用していくことで、生活者に各企業ならではの価値提供ができたり、つながりを一層強化できる時期であると考えられる結果となりました。
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調査結果に関する補足
・本リリース記載の「表示回数」は、Instagramインサイトデータ内の「インプレッション数」を引用。
・本リリース記載の「保存数」は、Instagramインサイトデータ内の「保存数」を引用
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お問い合わせ先
テテマーチ株式会社(東京都品川区西五反田3-12-14 プレイス1 2F)
TEL:03-6417-9953
E-mail:info@tetemarche.co.jp
担当者:松重 秀平
営業時間:平日 10-19時
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SINISについて
SINISは無料でも使えるInstagram分析ツールです。Facebook社の提供するグラフAPI使用しています。SINISの活用により、InstagramのインサイトデータをPC上で管理、分析することができます。また、データのCSVダウンロードも可能で、分析やレポート作成の効率を上げることができます。
これまで、国内19,000アカウントが導入しています。
https://sinis.jp/
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テテマーチ株式会社について
テテマーチ株式会社は、未知なる価値の創出と追求により今の”できない”を”できる”に変えることをミッションとしている企業です。
創業時より、身近なマーケットにおいて本質的な価値のある様々なWEBサービスを提供するというコンセプトのもと、SNS領域に注目。その領域において、オウンドメディアの運営やアカウントのコンサルティング、分析ツール開発等、さまざまなサービスをもって企業のSNS活用を支援してまいりました。
今後も、企業のソーシャルマーケティングを一気通貫してサポートすべく、プロダクトやサービスの開発に注力しています。