2021年企業のInstagram活用動向調査 『SDGs』『サスティナブル』関連の投稿が増加し、生活者も反応 

2021年12月16日

企業向けSNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をする『テテマーチ株式会社』(本社:目黒区、代表取締役:上田 大介)が運営する研究チーム『サキダチラボ』は、2021年に企業がInstagramから発信したハッシュタグを通しての活動動向調査を行いました。

当社の保有するInstagram分析ツール『SINIS(サイニス)』で、今年新たに作成されたハッシュタグ、投稿件数や生活者からの反応が急上昇したハッシュタグを10,000個抽出。その中から注目ワードをサキダチラボチームがピックアップし、分析しました。

『サキダチラボ』とは、当社がこれまで蓄積してきたSNSのデータを用い、SNSが生活者にもたらす影響および、企業のマーケティング活動への実利貢献度を解明する研究チームです。

■2021年に投稿数が急上昇した注目ハッシュタグ
〇 SDGs

2015年に国連で採択され、約6年が経った2021年版世界のSDGsランキング*では、日本は165カ国中18位となりました。『SDGs』に対する関心度は年々上がり、ハッシュタグを使用した投稿の数は前年比約197%、生活者からのいいねやコメント、保存といったエンゲージメントの合計総数(生活者が投稿に対して関心を示した数)は、前年比約222%と2020年の2倍となりました。
企業は社会を構成する一員として、すでにグローバルスタンダードとなったSDGsの活動について発信することでブランディングやイメージ向上などの効果を狙っていると考えられます。またエンゲージメント総数の増加から生活者の中でも興味関心の高い項目となっていることが示唆されます。2022年は企業や生活者からSDGsについて、より具体的な生活シーンに落とし込んだ投稿が増加することが想定されます。
*出典:https://sdgs.media/blog/4130/#2021SDGs18

〇 サスティナブル

『サスティナブル』に関するハッシュタグは計11個あり、ハッシュタグを使用した投稿の数は3,000以上、生活者からのいいねやコメント、保存といったエンゲージメントの合計総数は8,000,000以上と非常に注目度が高いキーワードとなりました。
これは前年比で、投稿件数は約167%、エンゲージメント総数は約238%です。
エンゲージメント総数の増加から生活者のサスティナブルに対する意識が高いことが伺えます。それに伴い企業から、“#サスティナブルな暮らし”や“#サスティナブルファッション”などライフスタイルを意識した投稿が増えていることがわかります。 今後もサスティナブルを意識した企業活動や製品開発は加速し、2022年はさらに発信が増えることが予測されるハッシュタグです。

〇 ヴィーガン

2021年は、『ヴィーガン』に関する投稿が2020年に比べ大きく増加しました。
ハッシュタグを使用した投稿の数は前年比約140%、生活者からのいいねやコメント、保存といったエンゲージメントの合計総数は、前年比約178%となりました。
また“#ヴィーガン料理”や“#ビーガンコスメ”などの派生キーワードが多いのも特徴です。
これは生活者の食生活や商品選択に対するダイバーシティ(多様性)が浸透し、企業もより多様な商品開発や発信を行う機会が増えたと考えられます。2022年以降もスタンダードな考え方として世の中に定着していくことが想定されます。

<考察>
世の中で注目が集まる『SDGs』と『サスティナブル』に関する企業の言及量は、2020年と比較して増加傾向にあります。また、『サスティナブル』というキーワードだけでなく『サスティナブルな暮らし』や、『サスティナブルライフ』といったより具体的で自分事化させるようなハッシュタグが活性化しました。
そして、それらの投稿に対するエンゲージメントの総量も増加したことから、生活者の興味関心が高まっていることが推測できます。

このような世の中の流れを汲んだ企業の情報発信は生活者に与える影響もポジティブなものであり、2022年以降も増加すると予測できます。

■2021年に生まれたZ世代から話題となった注目ハッシュタグ
〇 マリトッツォ

今年大流行した『マリトッツォ』は、1月ごろからZ世代の間で話題となり、SNS投稿が増加。その後、メディアでも多数紹介され、幅広い世代で話題となりました。エンゲージメント数を見ても3月が約36,000に対して、10月でも44,000近くもあることからブームはまだ続くことが予測されます。

〇 渡韓ごっこ

『渡韓ごっこ』とは、海外旅行先として人気だった韓国への旅行気分を近場で味わう行動のことです。昼は韓国街として有名な新大久保を散策し、買い物やグルメを楽しみ、夜は友人同士でパジャマをおそろいにする双子コーデなど韓国の若者のムーブメントを取り入れ韓国旅行に行ったような体験をトレースするもので、Z世代がその模様をSNSにアップして話題になりました。

<考察>
今年は、Z世代発信で話題となった“マリトッツォ”や“渡韓ごっこ”といった新しい商品や行動様式を表すハッシュタグも様々生まれました。デジタルネイティブであるZ世代ではSNSに投稿するのは日常の一部となっており、友人との情報共有の一環として自分たちの新しい流行りごとを広め承認されたいという欲求が新たなブームを生み出していると言えそうです。
仲間内での承認欲求を満たすためのモノやコトがハッシュタグを通じて同世代に伝播していくことがモノ・ことの流行の裏側と考えられます。

一方、多くのコンテンツが消費されブームの移り変わりが早い昨今、企業はいち早くブームの火種を見つけ、自社のビジネスに取り入れることで競争優位性を得ることができます。
その為、SNS上で自分たちがターゲットとする世代の声に真摯に耳を傾け、その発信を観察・観測する企業姿勢がより一層重要となっています。

多くの人がSNSを日常的に利用するようになったことで、SNSは単なる媒体ではなく1つの新たな社会としての様相を呈しています。企業はSNSで生活者に向き合い、より深く理解することで、生活者のインサイトを捉えたマーケットインの商品やサービスを生み出す可能性を高めることができます。

この流れは、2022年以降も更に加速していくことが予測されます。

■調査方法
・データ調査期間:2021年1月1日~2021年11月8日
・当社の展開するInstagramビジネスアカウントのインサイトデータ管理・分析とInstagram運用のサポートするツール『SINIS』によって今年作成されたワード、急上昇したワードを10,000個抽出。
・その中から注目ワードをサキダチラボチームがピックアップし、分析しました。